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2007年10月29日
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歌って喜ばれる、


そのために大切な事とは?


歌なんか下手でいい。
唄う事が好きぢゃなくて良い。

そう言う人ほど、快適に唄うための
才能があると改めて思います。


昨日、はじめて、特別擁護老人ホームと言う所で
ボランティアとして唄ってきました。




自画自賛したい訳ではないけれど
どのくらい喜ばれたかと言うと

終わって泣き出す人、握手の手を離そうとしない人などなど。

しかしそれよりも、担当職員の方が
是非又やって欲しい、12月はいかがですか?
と言われた事も大きいです。


というのは、これは社交辞令ではないそう。

なぜなら、ボランティアしたい、唄わせてください、
踊らせて、手品させて、などなど

やらせてくださいという希望者は、くさるほどいるそうで
担当の方は、断るにも数が多すぎて、



では、なぜ、私にさらに、やって欲しいと頼んだか?

それは施設にいる方達(在院者と呼ぶらしい)が

あんなに喜んだのは初めてです、という台詞に代表される。

これもタネがあるわけで。
なぜなら、私は在院者の方のために唄う、ではなく



担当のOさん曰く、

「やらせてくださいという人は皆、自分たちのためにやりたいのであって
 本当に在院者の事を考えてるわけではないんですよね」と。

そう。唄いたい人は、自分のために、自分が気持ち良くなりたいだけ。

で人前で唄う場所を探して、ボランティアさせてくださいと言ってくる。
きれいごとで都合の良い理由だが本人たちは

相手のためと本気で思ってるのかもしれない。

しかし、受ける側は、本当にこちらの事を考えてくれているのか
そうでないかは、わかるもの。

唄える、唄いたい、唄って上げます、こういう人はとても多い。

はっきり言って,こういう人は本番前に
「(自分が)うまく出来るだろうか?」と
くだらない緊張する。

悪い緊張、よけいな不安を生むのは、自分の事しか考えていないから
というのも大きいんでしょうね。

私もやる前、すごく緊張した、しかしそれは

「どうすれば楽しんでもらえるか」なのである。

さて。

歌は下手でも良い。何故そう思うか。


昨日のホームでのイベントでは、最初みな
なにがしかに不自由のあるお年寄りばかりだし
決して雰囲気も明るくない。

私が紹介されて出て行った所で
「あんた、誰、なに?」そういう反応すら無い。

ただ、ぼんやりと座っている。

しかし、歌は健康に良い、呼吸は大切と少しだけ説明して
唄いましょう、大きく呼吸しましょう、とどんどん声を出してもらうと


多くの人が、明るい表情になって行く。
正直、こちらがびっくりした。

そしてみなさんと歌を歌って行くほどにどんどん
場が華やいで、みるみると活気のある状態になって行くのを感じた時

感動してしまった。

「歌の力ってものすごいんだ」と再認識した次第。


在院者の方は、歌がうまくなろうとか思ってません。
ましてやプロ志望のはずも無い。

しかし、ただ歌の気持ち良さを伝えそれについてきてもらう事で

多くの方たちが、とても良い声を出すようになってくる、
それは、歌がうまくなったと言っていい。

もちろん、声が出せない方もいる、
こちらの話もよく聞こえてないかな、意味通じてないかな?

と思った方もいるけれど、でも表情はなぜかはわからないが

見違えるほど,明るくなっている。
それは、終わったあとスタッフの方も口々に言ってた。

うたって、うたそのものに、やっぱりものすごい力があるんだ。


ーーーーーーーーーーーーー

唄いたい、唄うの大好き!こういう人ほど
うまくならないし、迷惑な声でしかない。
ボランティアしたいと言っても断られるような人は

歌本来の力を、忘れているんぢゃないだろうか。


こういう人は本を読んだり何かを学んだとしても
それを、頭で話す、しゃべる、唄う。

それは上っ面に感じられてしまう。

もっと純粋に、気持ちがいいとか、楽しいと
素直に感じられる事さえ出来れば、
やはり、よい声になって行くし歌はうまくなる。

そうして練り上げられた歌は、心で唄える。

借りてきたものだけをつぎはぎでつなぎ合わせただけではなく
自分の気持ち、自分の言葉、イメージが伝えられるようになる。


そうなることで、レベルが上がれば
信念すら出来上がる、そうすると

「もっとやって欲しい」といわれる事もあるだろう。


ーーーーーーーーーーーーー
昨日、楽屋に入った時、ホームの課長さん(2番目に偉いらしい方)
と挨拶したが

ふん、みたいに一瞥されただけだった。

あとで聞いたら今回コーディネートしてくれた方が言うには
最初、歌の先生を連れてきたいと言った時

「その歌の先生って、ちゃんと唄える人なの?」と
かなり不機嫌そうに言われたらしいです。


どうもその課長さん自身、かなりの音楽経験があるそうで
どうせ、あたしからすれば大した事無いでしょう、的な態度だったらしい。
確かに最初の挨拶ってそんな感じだった(笑)

でもステージが終わったらその方自ら、
「楽屋にお茶はあるけど冷たい方が良いかと思って」と
わざわざコーラーを手に挨拶に来てくれた、で私に向かって

「先生は普段どういう事をご専門にしてらっしゃるの?」
「まぁ、ブラックミュージックとかなんですけど」
「じゃ、ゴスペルもおやりになるのね?」
「はい」
「どうりで、あの声量と通る声で」

みたいな話をしていてそこにコーディネートの人が来たのですが
課長さんがかえったあと

「あの人がわざわざ挨拶にくるなんて信じられない、
 まして飲み物持ってきて茶菓子まで出してくれるなんて
 普通ならありえない!!」

と仰っていたので、やった内容そして私の歌を認めてくれたんでしょう。


歌がうまくなる、そのためには専門的な知識や技術も必要。
そうしてレベルを上げていき、認めてもらう事も大切

しかぁ~し、やはり一番最初に大切なのは


聞いた風に覚えた事を、さも知ってる出来るといった

頭で表現するだけの小手先ではなく

純粋に感じ楽しみ、そして自分の中で熟成されるだけの
期間を経て

心で自分の信念とも言えるオリジナルが
言わなくても溢れてくるようになる事でしょう。

唄いたい伝えたい、自分の出来る事して自分が気持ち良くなりたい
それを、ボランティアと称して

相手のために、なぁんてきれいごとぬかす奴は

お断りされるだけ。


何事も借り物でない、本物でないと。

そして本物の歌を歌うには

意外だけれども、今、下手だ という人の方が
向いているのです。





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Last updated  2007年10月30日 01時20分53秒
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