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毎日、携帯の緊急地震速報の着信を知らせる音に心拍数が
上がり、 息子を大声で呼び、しっかりと抱きしめ、今度はどんな
揺れが来 る のかと不安になる。
少しずつ家の中は片づけたが、 たび重なる余震で再び片づけ
る 羽目になり、とうとう息子の部屋の整理ダンスは上下を分解し
本棚とともに中身を出したままにすることにした。
本震あった3月11日は、この整理ダンスの上の部分が、息子の
ドラム セットの上に倒れていたし、本棚も倒れていた。
私が大学時代に描いた数枚の120号を超える油絵も見事に
揺さぶられ、フックから外れたり、重い額は大きな地震の揺れの
軌跡を地震計のように 傷として壁に刻んだりして いた。
着物部屋は箪笥などは無事だったが、私の身長ほどの三面鏡
と足袋や腰ひも等の小物類を入れた引き出しなどは、すべて倒れ、
着物箪笥の上にあったいろいろな荷物が雪崩のように落ちてしま
い、 そのせいで、着物部屋のドアも開かなかった。
無理やり作った隙間から、小学2年の息子を部屋の中に入れ、
一つ一つ 指示をして荷物をどかしてもらい、ようやくドアが開くよう
になった。
着物部屋を半日がかりで掃除し、片づけをし、ようやくほっとした。
それから1ヶ月…。先日の大きな余震でまたもや、私の着物部屋の
ドアは開かなくなってしまった。
またしても、息子の出番である。