― 虚 室 生 白 ―

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September 26, 2008
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人はどういう状態に陥るのだろう。


夢や希望はもちろん

恋人や家族など大切な人

すべてを失うという現実。


罪負い死刑になるわけでもなく、

ただただ国のために命を捧げる、

そんな極限にある命。

考えたことがあるだろうか。




若かりし特攻隊員たちが、

どんな思いで米軍機に突っ込んで行ったのかを。


*


できることなら・・

生きたい!

と、どんなに強く思っても

直面する現実は、国のために

死にに行かなくてはならないなんて。


愛する人に

会 い た い 、

触 れ た い 、

話 し た い 。




自ら国のために自爆する瞬間。

いったいどんな思いで、

何 を 願 い 、

何 を 叫 び 、

死んでいったのか。




どんな時代に生きようとも、

たとえ確実に明日死ぬとしても、

人間である以上願うのはただ一つ。


「 生 き た い 」


それだけなんだと思う。


*


そんな時代に生まれてこなくてよかったと、

心のどこかでわたしは思ってしまう。

明日は必ずくるものだと思ってしまう。

いえ、そんなことすら考えていない。

生きている、命があるという価値にすら、

気づいていない現実。


生きている以上、どんなに些細なことにでも、

感ずる心はあって当然。 でも、

ヨ ワ イ よ 。

コ コ ロ が 。

ニ ン ゲ ン が 。

私たち現代人は。

あの頃の人たちよりも、圧倒的に。



私は今、夢を追っている。

そのためには甘っちょろい心ではいかん。

時には自らを極限に置いてみる、

そしてこの命の尊さを重んじる。

そんな姿勢も大切だと思う。


今、普通に呼吸しているということ。

生きているということ。

明日という未来があるということ。

その、何気ない日常。


*


極限にある命。

その切羽詰った

「 いま、生きている 」 という思い。

この感覚を、自らに当てはめてみること。

他者の他者たるゆえんを寛大に歓迎し、

普通の日常に、感謝すること。


極 限 力 。


すべては

人の心のなかから生まれる。






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Last updated  September 26, 2008 11:38:55 PM
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