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2005.10.06
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カテゴリ: ペンギン
ではさっそく行きたいと思いま~す

コウテイペンギン属の情報




ペンギン目ペンギン科
コウテイペンギン属の鳥の特徴
コウテイペンギン属は、『コウテイペンギン』と『オウサマペンギン』の2種。
属名は、コウテイ(エンペラー)ペンギン属ではなく、オウサマ(キング)ペンギン属と呼ぶ場合もあります。

別属のペンギンとの違いは、まず大きさ。
それぞれ、ペンギン全種類の中でも1番目と2番目の体長があり、約1m前後まで達します。暗がりでシルエットだけを見れば、人間の子供とあまり変わりません。
陸上では体が重たい為か、小さなペンギン達のように、あまり活発に飛び跳ねたりはしないようです。

大きさ以外で、外見的な特徴で目立つのが、ノドと頬の黄色やオレンジ色をしている羽毛の模様です。黄色い羽毛部分は、『コウテイ』と『オウサマ』それぞれで、模様の形と色が違います。


ほとんどのペンギンは1回の繁殖で卵を2個産むのですが、コウテイ属の2種は、1回の繁殖で1個しか卵を産みません。
他属のペンギンは巣を作って卵を温めたりヒナを育てるのですが、コウテイ属の2種は巣を作らずに、ヒナが大きくなって歩き出すまで、親の足の上に卵やヒナを乗せて育てます。










コウテイペンギン
日本名 コウテイ(皇帝)ペンギン
エンペラーペンギン
英語名 Emperor Penguin
学名 Aptenodytes forsteri
平均体長 100~130cm
フリッパー長 30~40cm
平均体重 30~38kg

繁殖は冬に南極大陸沿岸
生息数 繁殖つがい 22万組
生息状況 安定種
オゾンホール拡大による紫外線増加が心配要因

ペンギンの中ではもちろん、現存する海鳥の中で最も体の大きな種です。

『コウテイ』が繁殖するのは、南極大陸で最も寒さの厳しくなる冬の時期です。
これは、厳しい環境でヒナを襲う外敵が現れないようにする為か、ヒナが巣立つ時期を餌が豊富な夏に合わせた為だと考えられています。

寒い環境に棲んでいるので、体温の放熱を抑える為か、同属の『オウサマ』よりも体全体に対するクチバシやフリッパーの大きさは少し小さめになっています。
「ペンギンというと南極」というイメージが強いですが、ペンギンの中でも純粋な南極生まれの鳥は、『コウテイ』と『アデリー』の2種類だけです。(『アデリー』は夏に繁殖する)
過酷の環境に棲んでいる為、分厚い皮下脂肪と高密度の羽毛に覆われています。更に『コウテイ』の場合は、足の裏にまで羽毛が生えています。
『コウテイ』はペンギンの中でも唯一なわばりの感覚が無く、気温が下がってくると『ハドル』と呼ばれる「押しくら饅頭」の状態になり寒さを凌ぎます。

餌を捕る為に南極大陸付近の流氷海域に潜りますが、体の大きな『コウテイ』の潜水能力は20分も潜っている事も可能で、水深500m以上まで達する記録があるそうです。
ペンギンのフリッパーは空を飛ぶ必要も無いので、他の鳥類に比べてかなり固く出来ています。
その中でも、体も大きく、深い海を泳ぐ潜水能力を持った『コウテイ』は、そのフリッパーの力もかなり強く、噂では平手打ちで人間の肋骨や腕の骨ぐらい折る事が出来るとか出来ないとか…。

『オウサマ』に対する体の模様の違いは、ノドの黄色と頬の黄色の模様が繋がっています。実物や写真を見ると、首をすくめている事も多いので模様の形の判別は難しい場合もありますが、黄色い模様は『オウサマ』よりも色が薄く、白に近いレモン色になっています。

繁殖時期の冬が近付くと内陸にある繁殖コロニーに集まり、冬の間に卵を1つだけ産み、オスの足の上に卵を置いて温めます。
繁殖コロニーは、冬の間に南極大陸の周辺の海面が凍ってしまう為、海から300km以上遠くなってしまいます。最低気温は-80℃まで下がった記録があるそうです。
ブリザードが繰り返し来ても、オス同士でハドルを形成して寒さを凌ぎ、卵は35℃前後に保たれます。

産卵で体力を消耗したメスは、とりあえず抱卵をオスにまかせて、遠い海まで食事しに行きます。
その間に卵からヒナが孵りますが、オスは生まれてすぐ餌をねだるヒナに、数ヶ月前に食べて溜めておいた胃の残留物を与えたり、それが無くなると胃の内壁が剥がれて、ペンギンミルクと呼ばれる胃液と胃粘膜が混ざった物を与えます。
ペンギンは海中でしか餌を捕らないので、この期間のオスは完全に絶食する事になり、メスが戻ってくる頃には体重が2/3か半分近くまで痩せてしまい、本来は体の小さなメスと体重が逆転してしまいます。

2ヶ月ぐらいすると満腹になったメスが戻ってきて、子育てを交代したオスは絶食から解放されて海へ食事に出掛ける事が出来るようになります。
親は海で捕った食事を胃から吐き出して、ヒナに食べさせます。最初は夫婦交代で海へ出掛けてヒナに餌を与えますが、ヒナが大きくなって食欲が増えてくると両親で餌を捕りに行かなければならず、残されたヒナは『クレイシ』と呼ばれるヒナだけの集団を形成します。
クレイシでは、まだ繁殖できない若鳥や、繁殖相手が見付からなかった独身の成鳥が、ヒナを外敵から守ったりします。人間で言う保育園のようなシステムです。


繁殖期が終わった頃には、1年に1度古い羽毛が抜けて、半月から1ヶ月をかけて新しい高密度の羽毛に生え変わります。
完全に生え変わるまでの間は撥水や防寒の効果が下がっていて、冷たい海に入れない為、断食しなければなりません。

『コウテイ』のヒナです。
他の種類のペンギンもそうですが、親とは模様が全然違います。
全体的にグレーで、模様のパターンも親とは違います。

ヒナが半年ぐらいかけて若鳥になるまでは、親に餌を捕ってきてもらいます。
夏になると自分で海に入り、餌を捕るようになります。
それまでは氷の上で、親が餌を捕ってくるのを待ちます。


ペンギンが腹ばいになり、ソリのように氷や雪の上を滑走する事を、『トボガン滑り(toboggan slide)』と言います。
(toboggan=ソリ)

この技を使えば、直立して歩くよりも数倍のスピードで移動する事ができます。









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Last updated  2005.10.06 21:13:27 コメントを書く
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