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2010年12月28日
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注:親切とは・・ 相手の身になって、その人のために何かをすること。思いやりをもって人のためにつくすこと。




   電話をかけ終えた グレゴリーに・・

   杖を持った 背中の曲がった老人が・・



老人 「何を話していたんだい? えらい剣幕で喋っておったが?(汗)」



グレゴリー(☆) 「ふぉふぉふぉ・・・なんでもない♪(せめてのもの・・罪滅ぼしじゃ・・)」


   その時・・


   老人がグレゴリーの顔を見て・・







グレゴリー 「・・・(汗)」





   その時!


   建物の外から!


   犬の吠える音が!





老人 「野犬か?狼か? 井戸水を汲みに行った・・シゲさん(老婆)は大丈夫かの・・・(汗)」




グレゴリー 「・・・ (スプリガンが来たか・・・さすがに早いの・・)」



   グレゴリーは腕時計を見ると・・

   時刻は 3時15分・・(オメガ発射まで後1時間45分)




グレゴリー 「ちっ(舌打ち) まだこんな時間かい・・」



   グレゴリーは建物の出入り口の扉に行き・・


   カギをかけました・・







   そして・・


   グレゴリーは 外の音を聞くために・・


   扉に耳をつけると・・


   犬の鳴き声が すぐそこに・・




グレゴリー 「・・・(ココまでか・・)」





















    老婆と・・


    スプリガンと101匹のドーベルマンの姿が・・



老婆 「凄い数の犬だね~」




スプリガン(親衛隊長・巨漢60代男性・犬使いの神技) 「老婆・・・怪しい者を見なかったか? 」



老婆 「怪しい者?」




スプリガン 「そうだ・・69歳の歳の男だ・・・・我々、星無しにとっても「へのへのもへじ」にとっても宿敵である・・グレゴリー卿だ・・捕らえて・・人質か尋問か・・死刑にせねばならぬ・・・」



老婆 「・・・・・知りません。」




スプリガン 「そうか・・・まだ先に逃げたようだな・・(姥捨て山に捨てられた星無しがグレゴリーを・・かばう必要は全く無いしな・・・・)」




   しかし!


   その時!


   ドーベルマンの一匹が!



ドーベルマン 「バウン! (スプリガン!! 匂います! 廃墟の中へグレゴリーは入った可能性高し!)」




スプリガン 「なに?本当か?」




ドーベルマン 「ワン!(100パーセント!本当です!)」





巨漢のスプリガンは 犬ぞりから下り・・



   背中の曲がった老婆の前に ズンっと立ちました・・




スプリガン 「かばっているのか? なぜかばう? お前達にとっても敵の男だぞ?」




老婆 「ワシは何も知りません・・・」




   老婆は おもむろに・・

   扉の前に立ちました・・



スプリガン 「ソコをどけ・・・・さもないと・・(チラッ)」



   スプリガンは ドーベルマン達をチラっと見ました・・

   すると・・



ドーベルマン達 「バウン? ・・・・・グルルル(威嚇)」



   ドーベルマン達は 戦闘準備万全・・



   しかし 老婆は・・




老婆 「いやですわい・・」





スプリガン 「強情な婆さんだな?(汗) ・・・なるほど・・・分かった分かった・・こういう事か・・はあ~(タメ息)」



   スプリガンは 呆れ顔で・・ 腰のポシェットから・・


   肉(鶏肉)を一匹取り出し・・



スプリガン 「コイツラ(ドーベルマン)のエサだが・・・お前にくれてやる・・」




   鶏肉を 老婆の足元に投げ捨てました・・




老婆 「うっ・・(肉!?)」




スプリガン 「そこをどけ・・・ババア・・・食い物を恵んで欲しかったんだろう?」




老婆 「うううっ・・・(肉なんて・・・もう何十年も食べていない・・死ぬ前に・・もう一度・・・食べてみたい・・・)」




スプリガン 「強がるな・・・・早くどけ・・・さもないと・・・死ぬぞ・・」




老婆 「やっぱり・・・やめた・・・」




スプリガン 「・・・」




    老婆は・・ 




老婆 「ワシは・・息子や孫から・・世間から見捨てられても・・ワシは人を見捨てない・・。 幼い頃・・ワシの「とおちゃん」に教えて貰った・・『親切の心』・・それだけが・・・生まれてから・・ずっと・・乞食をしてきても・・・ワシのプライド・・・・それは・・・最期まで突き通したい・・・」





スプリガン 「親切の心だと?」




   スプリガンは 胸ポケットから・・

   ハマキ(高級)を取り出し・・咥え・・


   火をつけ・・

   吹かし・・



スプリガン 「ぶは~(吹かす音)」



   直後!

   怪力のスプリガンは 老婆の髪を鷲づかみし!



老婆 「うげ!」



   持ち上げ!!



スプリガン 「そんなクダラナイ事に付き合っておれん・・・」




   老婆を 高々と! 放り投げました!!




   老婆は 腰から地面に落ちました!!





老婆 「ううっ・・・腰が・・・腰が・・・」




   腰から落ちた老婆は腰の骨が砕けました・・




スプリガン 「まったく・・死に損ないのクセに・・余計な時間をかからせおって・・」














     その時・・








     扉が ゆっくりと・・



     開き始めました・・






スプリガン 「誰だ・・・」







     扉の中から・・



     グレゴリーが・・








グレゴリー(☆) 「スプリガン・・」



    スプリガンは グレゴリーを見て・・



スプリガン 「これはこれは・・・スターズの黒幕が・・星無しの老婆に同情するとは・・意外だった・・・・笑える・・・それでも・・・鬼(レンチェン)の後継者と呼ばれる男か・・・がっはっは(笑い)」




グレゴリー 「どうしても・・・その婆さんに・・礼と・・・伝えたい事があり・・・・出てきた・・・」




スプリガン 「ぶは~(ハマキを吸う音) どうぞ・・・お前のせいで・・腰の骨が砕けてしまったからな・・・」



   グレゴリーは スプリガンを睨み・・



グレゴリー 「おぬしは・・・何を望んでいるのじゃ? 貧しい星無しのために・・将軍とともに戦っているのではないのか?」




スプリガン 「難しい事はオレには分からん・・・ただ・・・将軍はオレをかっている・・だから・・・将軍のために戦う・・・それだけだ・・・」




グレゴリー 「ならば・・・将軍は・・「星無しの英雄」では無い・・・」




スプリガン 「なに? 貴様・・将軍を愚弄する気か・・(ジロリッ)」




老婆 「・・・」





グレゴリー 「おぬしの様な・・・将軍だけに媚びる犬(スプリガン)を飼いならしておる将軍は英雄などではない・・・・この世に・・本当に・・・英雄と呼べるモノがあるとすれば・・・・その婆さんの心じゃ・・・」



老婆 「え?」




スプリガン 「面白いジョークだ・・・」






   グレゴリーは 腰の骨が砕け・・

   動けない老婆の前へ・・





老婆 「あんた・・・本当に・・スターズのグレゴリー様なのかい?(汗)」



   グレゴリーの目にうっすら涙が・・



グレゴリー 「本当にすまない・・・ワシがもっと早く出ていれば・・腰を壊さなかったじゃろう・・・」




    グレゴリーは老婆に深く頭を下げました・・



老婆 「・・」



    そして・・


    涙を流し・・



グレゴリー 「あなたの様な強さが・・・・少しでも・・このワシにあれば・・・我が友(雷火)と交わした約束・・「格差世界の終わり」は・・・きっと果たせた・・・」



老婆 「・・」




    そして・・


    優しく・・ 


    老婆を抱き・・





グレゴリー 「ワタシは・・・心から・・あなたを・・・そして・・あなたを育てた父上を・・・尊敬します・・・」






老婆 「うっ・・・うっ・・・・」



    老婆の瞳から・・


    涙が 一つこぼれた後・・



老婆 「うっ・・・ううっ・・・とおちゃん・・とおちゃん・・・とおちゃん・・」




    グレゴリーの胸で・・


    泣いた・・





   (続く)









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最終更新日  2010年12月28日 19時58分06秒
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