チャッカン サラム チップ

チャッカン サラム チップ

おばあちゃんの家(韓国)


素直に感動できる映画だった。

都会に住むサンウという少年が事情があって
母方の祖母の家にしばらくの間預けられる。
このサンウ、いうところの現代っ子で
奥深い田舎にあるおばあちゃんの家に来ても
外で遊ぼうとせず、ゲームばかりしている。
祖母は耳が聞こえず、話もできないので
サンウは「ピョンシン!」(ばか!と訳してた。でももうちょっと悪い言葉かな)と
祖母のことをバカにして話もしない。
けれども、決して怒らず、じっとサンウを見守る
おばあちゃんの愛情にサンウ少年はだんだんと心を開く。
そうして田舎の暮らしにもなじんできたある日、
サンウは手紙を受け取り、母が明日迎えに来ることを知る。
別れの日、サンウは字の書けないおばあはちゃんのために
「逢いたい」「病気だ」という言葉と自分の住所を書いた
絵はがきをおばあちゃんに無言で渡すのだった。

韓国人らしい愛情表現があふれた映画です。
韓国に住んだことのある方なら、こういう愛情のかけられ方は
皆さんされたことがあるのではないでしょうか?

友人・恋人・身内ににかかわらず、自分が好きな相手には
自分を差し置いてでも、相手にしてあげられる。
たとえば、自分は食べなくても相手が食べたいなら食べさせてあげるとか、
自分が気に入っているものでも相手が欲しいと思っているなら全部あげるとか。
日本人だとどうしても「半分にする」という発想が出てきてしまいがちだけど、
韓国人だと「全部あげる」傾向が強い。
まあ、興味のない人には全然冷たいのも韓国人なんですが。

なぜか泣けてくるのが、
おばあちゃんが古くからの友人(お菓子屋さん)に会いに行ったときに、
おばあちゃんが「チョコパイを2つ欲しい」と伝えると、
「孫が来ているのに遠慮するな」といってチョコパイを
わしづかみにして袋の中に入れているシーン。
何気ないシーンなんですが、おおらかで木綿のような肌触りの
「韓式愛情」がとっても感じられて私は好きです。

あと、おばあちゃんが電池が無くなったゲームを紙に包んで
サンウに渡し、あとでサンウが「動かないもの渡してどうする…」
とぶつくさ言いながら紙を開くと、そこには電池代が入っている、というシーン。
なんだか胸にキュンと来ます。

とにかくおばあちゃんの開けっぴろげの愛情は、
無償の愛とかいう使い古された言葉では表現できないくらい
度量が広い。

こういう素直な映画もたまには見なくちゃね、って思わせる良い映画です。
韓国では動員が400万人を超え、歴代7位のヒットだそうです。

それと、韓国語を勉強している方にもいいかも。
だってサンウの言葉はとっても分かりやすい。
(私がこのレベルだってこともあるかも)


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