Rikacyan

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小学生の作文(2)(4年生)

友だちがいるっていいな

「もう来るな。」
「やだ!」
と捨てぜりふを言って、ぼくは床をドンドン鳴らしながら、T君のうちの玄関に向かう。そして、さよならも言わないでドアをバタンと閉める。
 こんなふうにT君とは、五回のうち二回くらいはケンカしてしまうのです。
 T君というのは、二年生の時からずっと同じクラスの友だちです。
 T君のうちでは、よく二人対戦のかくとうゲームをやって遊びます。T君は、自分が有利な状態のときは鼻歌をうたってじょうきげんです。
 ところが、ぼくいが有利になってくるとだんだんふきげんになっていきます。そして、ぼくが必殺わざを決めると、なんと、コントローラーをぬいてしまうのです。
 そのときのくやしさといったら!ぼくは思わずT君につかみかかっていました。
 そして、さいしょに書いたようにT君がぼくを追い出すのです。
 でも、よく日は、二人とも昨日のことはなかったかのようにケロッとしています。そしてT君のうちで面白いフィギアを見せてもらったり、音楽を聞いたりします。こりずにゲームもします。
 今日は、ぼくが勝ったり、T君が勝ったり・・・。また、
「スキあり!」
と言って、ぼくが必殺わざを決めたり。でも、今度は、T君もコントローラーをぬいたりはしません。そして、T君が必殺わざを決め返したりするのです。
 T君は、ケンカした後もまた、楽しく遊べる友だちなのです。でも、やっぱりできればケンカはしないようにしたいです。
 ぼくは、ふと
「じゃ、今日おれんちな。」
というT君の明るい声が聞こえるような気がしました。

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