MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Jan 18, 2004
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"Nuovo Cinema Paradiso"

出演・・・フィリップ・ノワレ(Alfredo)、ジャック・ペラン(Salvatore)、サルヴァトーレ・カシオ(Salvatore (child))、マリオ・レオナルディ(Salvatore (adolescent))、アニェーゼ・ナーノ(Elena)、他。
89年カンヌ映画祭審査員特別大賞受賞

・物語序盤・
ローマ郊外。夜遅く帰宅した映画監督のサルヴァトーレ・ディ・ヴィータは、留守中に母からアルフレードが死んだという電話がかかっていたことを知らされる。
その名を耳にしたサルヴァトーレの脳裏には、シチリアのジャンカルド村での少年時代の思い出が甦るのだった。
当時トトことサルヴァトーレは、母マリアと妹の三人暮らし。
父親は戦争でロシアに行ったきり行方不明だった。

トトは映写技師のアルフレードと仲が良く、いつも映写室に入り浸っていた。
映画上映の前には、必ず司祭の検閲があり、キスシーンなどの淫らな映像はカットされていた。
切り取られたフィルムをこっそりと持ち帰っては宝物にしているトト。
トトはアルフレードのような映写技師になりたがっていたが、母親は息子の映画狂いをあまり歓迎していなかった。


映画史上に残る名作の一本として名高い作品なのですが、実は今回が初見でした。
以前途中まで観たことはあるのですが、退屈な映画だなぁとやめてしまいました(笑)。
そして漸くこの度、最後まで観通したのですが…。
どうも完全版の悪い所が出てしまったような気がしました。
劇場公開版というのは、複数の関係者が関与して、興行に耐え得る作品として、不要な部分はカットし、丁度良い塩梅に仕上げたものな訳ですが。
はっきり言って長くて、メリハリが無い…。
確かに監督の意図を知る上では、収録された全てのシーンを観た方が良いとは思います。

でもこれを観ていて、やはり独断は控えて、色んな人の意見を聞くものだと思いましたね(笑)。

トトとアルフレードの友情とも親子愛とも言える絆には、心が温まります。
狭い世界の中だけのちっぽけな人生を顧みて、トトには田舎から離れて、もっと広い視野を持った大人になってもらいたいと望むアルフレードの思いもよく分かります。
トトが映画監督として大成できたのは、アルフレードが背中を押してくれたから。
しかし同時に、トトは若き日に失った恋を忘れられず、結局心から愛し合える伴侶や子供達には恵まれなかった…。

無論、世の中には愛と成功のどちらも手に入れてしまう器用な人種も居ますが。
トトと母親との会話の中で、母親が「誠実な人間は孤独なのよ」と語る言葉は深く響いてきました。
三十年ぶりに帰郷した息子と母親の会話は、親の愛と懐の深さをひしひしと感じましたね。
兄妹は成長してしまうと他人になってしまうけれど、親子っていつまでも親子なんだなぁと。
ラスト近く、思いで深い映画館が取り壊されるシーンで、老人達が涙ぐむ一方、若者達はイベントを見物するように笑っていた所も対称的で印象に残りました。
彼らが年老いた時には、彼等の若かりし頃の思い出が刻まれたもの達を眺めながら、感慨に耽ったりするのでしょうね。
かくして時は流れゆく、でしょうか。







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最終更新日  Jan 20, 2004 03:09:41 AM


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