MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Oct 2, 2004
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カテゴリ: 映画鑑賞記録
"THE VILLAGE"

出演・・・ブライス・ダラス・ハワード、ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディ、ウィリアム・ハート、シガニー・ウィーヴァー、ブレンダン・グリーソン、他。

・物語序盤・
1897年、ペンシルヴェニア州の片隅に、周囲を深い森に囲まれた集落があった。
そこの村人は、外界と接する事を避け、集落の中は一つの家族のような強い絆で結ばれていた。
村の運営はエドワードやアリス、オーガスト等年長者達によって全てが決定され、そこは秩序の保たれた平和な理想郷のようであった。
そんな中、寡黙で勤勉な若者ルシアスは、村の為に薬品を手に入れようと、町へ行く事を願い出るが、年長者達は掟を破ってはならないと却下した。
しかしルシアスは掟を破り、村と森の境界線を跨いで、森の住人を招き寄せるという赤色の実をこっそり持ち帰る。

ルシアスと幼馴染で盲目のアイヴィーは、互いへの愛を長年胸に秘めていたが、アイヴィーの姉の結婚が決まったのを切っ掛けに、愛を打ち明けあう。
しかし婚約が決まった途端、ルシアスの身に悲劇が降りかかる…。


同監督の前作の「サイン」は未だに怖くて観ていないのですが(笑)、今作は世界観や設定に興味があって、映画館に足を運びました。
今回ストーリー展開としては、然程どんでん返しに拘っているようには思えませんでした。
普通に観ていて、推測できる範囲です。
最後のオチは、流石に「え?」と思いましたけど。

これは驚きを狙った映画ではなく、心に深い傷を背負った年長者達の秘めた決意と、無垢で純粋な心を持った若者達の愛の物語です。
個人的には、シャマラン監督作品の中で一番好きですね。
全体的に緩やかで、アップダウンもあまり無いのですが、静かに心の奥に染み入ってくる物語でした。

アイヴィーとルシアスの愛は純粋で、観ていて心が清らかになりますね。
愛しているから、相手に触れられない。

そして漸く通じ合った心を表すように、盲目のアイヴィーの手を取って導くルシアス。
盲目というハンデを背負いながらも、とても勇敢で、愛する人を救う為に危険を冒すアイヴィー。
彼女の一途な気持ちがよく伝わってきましたね。

年長者達の心もよく理解できます。
荒んだ社会に傷付けられ、心に深手を負った人間が、自分や自分の家族が二度と同じ悲しみや痛みを味あわずに済むユートピアを求める気持ち。

でもそれは、年長者達の選択であって、村で生まれた若者達には、まだ一度も選択の機会は与えられていません。
今の秩序を守らなければという思いと、秩序を守るという事に固執するが為に、若者達の命や将来を奪ってしまうという矛盾した葛藤…。
結末として、あれで良かったのか、それ以前に何が最善なのか、私には判りませんでした。

彼等が禁忌とする色、赤は血の色でしょうね。
苦痛や悲しみの象徴だと思います。

ツッコミというか、あの薬は年長者の一人が取りに行けば良かったんじゃないですか?
目の不自由なアイヴィーに危険を冒させなくとも…。
盲目だったからこそ、あの村の秩序は保たれたのですが。
でもそれなら、事情を全て把握している奴が行けば、手っ取り早いでしょうに。
監督のカメオ出演は、一番大事な台詞を自分が喋るというでしゃばりぶりでした。
なんか大人気ないぞ、シャマランさん(笑)。






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最終更新日  Oct 2, 2004 12:05:19 AM
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