平成18年上半期を送る。この半年間、同世代の知人友人を見送った。これまでも自分の死を考えなかったわけではないが、この半年間は切実に「わが死」を身近に考えさせられたことはなかった。
人間は「生」も自分の計画通りではないが、「死」もまた、自分のいのちでありながら、自分の思い通りにはできない。いつ死ぬか、どう死ぬか、どこで死ぬかなど、何一つ思い通りにいかない。一切「あなたまかせ」である。自分の、自分だけのいのちだから、いろいろの夢があってもいいはずなのに、思い通りに「はい、さようなら」と言えないのが、人の世の常である。
かねてから。私は「晩節を汚したくない」と思っている。その人の人生が、いくらすばらしかっても、晩節を飾れないとすれば、何のための人生だったのかということになる。いつ訪れるかも分からない死を前にして悔いのない残務整理がしたと思う。さらにこれまでの歩みに花を添えるような晩節でありたい。
この半年間に逝った友人知人たちのほとんどが「いま、死にたくない」と思って、あの世に旅立ってしまったと思う。あれもこれも「やり残し」て、再び帰らぬことになったことを思い、74歳の私は「残されている余生」を充実させたいと、正直なところ焦っている。
私の人生のなかで大切な一年の半分をしめくくろうとする今日、充実した時間を過ごし、悔いの残らない残務整理をしたと思う。
PR
コメント新着
カレンダー