◇いびき防止対策
★いびきの音を科学的に分析した結果、2つのタイプに分かれました。
1. 断続的な音が続く音（グラフは縦縞模様） → 振動型いびき
2. 複数の高さの音が連続的に続く（グラフは横縞模様）→ 狭さく型いびき
これらと似た音として参考にご紹介したのが、
1. 振動型 → お盆の上の携帯電話（マナーモードのバイブレーション）
2. 狭さく型 → 掃除機の口を指を入れて狭くしたときに出る音
★いびき発声メカニズム
振動型は軟口がい（のどちんことその周辺の柔らかいところ）が振動。
狭さく型は軟口がいや舌が気道に落ち込み気道を狭くする。
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★どうして寝るといびきをかくの？
睡眠中やアルコールを飲むと筋肉がゆるみ、軟口がいや舌が垂れ下がるため、いびきが出やすくなる。
★「息詰まる真夜中の攻防」
睡眠時無呼吸症候群の定義は以下の通りです。
「10秒以上の呼吸停止が7時間に30回以上もしくは1時間に5回以上あること」
呼吸がこのまま止まり続けて死ぬことはまず無い（その前に目が覚める）が長期的には様々な問題がおこってきます。
1. 睡眠不足
深い眠りがとれないため日常生活に支障が出てくる。
睡眠時無呼吸症候群の患者の4人に1人が居眠り運転の経験あり
2. 高血圧
血中の酸素不足により、体内に酸素を送るため、心拍数が上がり、血圧 が高くなる。その結果、心不全や脳卒中などを引き起こすといわれてい る。
無呼吸の数が１時間に20回を越えるような成人は診断後9年間の死亡率が 40%を越えてるという調査結果もある（アメリカ）
振動型より狭さく型の方が、睡眠時無呼吸症候群に成りやすいいびきです。ただし、振動型でも睡眠時無呼吸症候群になる人はいます。
★「グ～がス～になればグー」
いびき解消法にはいくつかの方法がありますが、高い評価を受けている方法の一つで、かつ家庭で楽しめる方法として横向きに寝ることを提案しました。
◎「横向きに寝ること」の効果：
仰向けでは軟口がいや舌が重力により、より気道に落ち込みます。
横向きではこの落ち込みが少なくなり、気道が確保されます。
○ 横向きに寝るコツ：
実習コーナーを参照ください。
・ 結果：
振動型の方はいびきが止まりました。
狭さく型の方はあまり小さくなりませんでした。
・ 理由：
狭さく型の方は肥満により舌が太っていることが主要因で、気道が細くなっていました。
この場合、寝る向きを変えてもあまり効果ありません。
狭さく型のいびきをかく大きな理由の一つが肥満です。
（今回集まったいびきでも狭さく型のいびきをかく人16人中、13人が標準体重が越えていました）
1. 振動型より狭さく型の方が赤信号、振動型だからといって絶対安心ではない。
2. リズムが速い、遅い、不規則ないびき
3. 息を吸うとき、胸に下あごが引かれるいびき
4. 大きな往復いびき
これら4つのうち2つ以上あてはまるようなら要注意。専門医にご相談を
まとめ
・ 振動型いびき：
横向き寝が効果あり
・ 狭さく型いびき：
横向き寝＋減量
・ 呼吸が止まったり、苦しそうないびき：
睡眠時無呼吸症候群を扱う専門医にご相談を
古くなったストッキングと、ボールを使います。まず、ストッキングを片足だけ切りとりそこにボールを入れます。ストッキングの中央でボールが動かないようにするために、入れたボールの両はじでストッキングを結びます。
できたものをボールが背中の中央にくるように背負って寝ます。
ボール選びのコツは、背中に背負って寝たとき、仰向けでは痛く、かつ寝返りが打てる大きさがベストです。
布団の堅さ、体格等で違いますが、硬式のテニスボールあたりが適当です。
枕の高さ調節
横向き寝の枕は通常の枕よりも高めです。頭、首筋、背筋がまっすぐになるように、まくらの下にバスタオルなどを入れて調節します。
一度ためしてみましょう。
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