嵐のような歓迎の拍手で迎えられたオープナーは、オリジナルStorm。 力強く前にすすで行くさまは、聴くものを有無をも言わせない強さがあって、ちょっとわたしの不得意な部分なんだけど、これがなくなったらメルドーでないわけで。。この演奏に阿修羅のお顔が浮かぶのはわたしだけではないでしょう。そして、歌ものIt’s All Right With Meに。テーマを聴いてほっとするのもつかの間、そうは問屋が卸さないとばかりに、次第に分解されて構築されていくさまも、まさにメルドー印。大好きなSecret Loveは、ゆったりユックリ進みます。単に叙情的に流れないのは時々力強いアクセントがはいるから。そう、秘密の恋にぴったりな現実的なアレンジだなぁ。(微笑) ここから、4曲メルドーのオリジナル。 力強く突き進むUnrequited。その推進力は果てなく予測不能。無機的な感じのオリジナルの多い中、人の弱さを思い巡らせるResignation。切ない気分になる好きな曲。一部の隙間もなく敷き詰めた音符、有無も言わせぬ説得力Trailer Park Ghost。一転、スローでスペイシー、木訥な雰囲気さえ漂うGoodbye Storyteller。 1枚目の最後は、レディオヘッドのExit Music。まさに自己との対峙。人の心の中には、誰にも沈黙する暗闇があるでしょ。ロックの曲には、ストレートにそういうものに向かうものが多いですから、メルドーのようなピアニストにはこういう部分でシンパシーを感じるものが多いのでしょうね。
うーーん、、時間がなくなってきた。。 二枚のオープナーは、自身のアルバムのタイトル曲にしたDay Is Doneの作者、Nick Drakeのナンバーで東京ライブではトップを飾ったThings Behind The Sun。躍動感、緊張、陰陽、、心の襞を浮き彫りにしていく感じ。ニルヴァーナのコバーンの曲でLithium。タイトルそのまま美しいLilac Wineは、カントリーのJames Alan Sheltonの曲。 ここで、アンコール?の拍手。。 まずは、ビートルズナンバーから Martha My Dear。この予測を超えた世界に没頭しましょう。 再び、アンコールの拍手。
再び、再び、、どよめく会場。 Dat Dere。最初の1音から最後の1音までダンディでかっこいいBobby Timmonsの名曲ですね。その昔、若きメルトーメがストレートに黒さに憧れをあらわしたアルバムで歌ってました。メルドーらしさ、そして、原曲のかっこよさをそのままに。。かなりにくい選曲。。終演。