オープナーは、静かに思いを込めるようにゆったりと歌いあげるのは、ドイツはユダヤ系の哲学する作曲家アイスラーの曲An den kleinen Radioapparat。穏やかに歌いあげてます。と、、静かな中に説得力を持つこの曲、聞き覚えがありますよね?そう、Stingの「Nothing Like The Sun」のラスト曲、The Secret Marriageのメロディです。一転、テンポもよくポーランドの香り濃いフレーズ満載で活き活きとした躍動感を持つマルチンのオリジナルNight Train To You。後半のピアノ演奏は、ショパンの国のピアニスト達の鍛え上げられた演奏レベルの高さを改めて思い知ります。そして、30代にして18年だかのこのトリオのキャリア。トリオで創り出すサウンドも阿吽の呼吸でスリリング。そして、タイトル曲はオーネット・コールマンのFaithfulを幽玄に奏でる。 再び、オリジナルでMosaic。やはり、どこそこにポーランドの香りが漂う。そして、スタダードでBallad of the Sad Young Men。元がミュージカルの為の曲ですので、歌ものはもちろんあのキースをはじめ多くの名演がある美しいメロディ。生きることはすばらしいけど、刹那的な痛みも伴う、、そんなことが頭に浮かぶような感情表現。その奥行きの深い叙情が秀一映画のラストシーンのようですわ。 ブラジルの誇るエルメート・パスコアールのOz Guizos。元ネタはもっとコズミックな感じがしちゃう不思議な空間なのですが、ここではそのエッセンスを搾り取り、ビターな感じの美しさをたたえた渋い演奏に。
1. An den kleinen Radioapparat 2. Night Train To You 3. Faithful 4. Mosaic 5. Ballad Of The Sad Young Men
7. Song For Swirek 8. Woke Up In The Desert 9. Big Foot 10. Lugano Lake
Marcin Wasilewski (p)
Michal Miskiewicz (ds)
そう、今回スタンダードで Ballad Of The Sad Young Menがありました。良い曲だよねぇ。。このマルチンのヴァージョンも素敵なんですが、キースがアニタに捧げた演奏も良いですよねぇ。 Ulf WakeniusのEnchanted Momentsではしっとりと音が重なるラスト曲でした。ニルスラングレンの歌も聴きたくなったけど、、やはり、ウルフかなぁ。。どちらも、ラーシュダニエルソン繋がりなのでありました。はい。