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2011年04月05日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: JAZZ




一番小さな水仙が咲きました。好きなクリスマスローズも満開です。
桜の花はまだだけど、ブナの葉っぱの芽が一段と大きくなりました。
春は、いつも突然やって来て、寒さで縮こまった心を一気に解放してくれます。
今年も、今年もみんなが、、そうになりますように。。

先日、紹介したポーランドの若手ピアニストMarcin WasilewskiのECMの第3作です。
やっぱり、わたしの心を直撃の美しさでした。既存のメロディ、オリジナルと併せて素敵なメロディが満載です。

オープナーは、静かに思いを込めるようにゆったりと歌いあげるのは、ドイツはユダヤ系の哲学する作曲家アイスラーの曲An den kleinen Radioapparat。穏やかに歌いあげてます。と、、静かな中に説得力を持つこの曲、聞き覚えがありますよね?そう、Stingの「Nothing Like The Sun」のラスト曲、The Secret Marriageのメロディです。一転、テンポもよくポーランドの香り濃いフレーズ満載で活き活きとした躍動感を持つマルチンのオリジナルNight Train To You。後半のピアノ演奏は、ショパンの国のピアニスト達の鍛え上げられた演奏レベルの高さを改めて思い知ります。そして、30代にして18年だかのこのトリオのキャリア。トリオで創り出すサウンドも阿吽の呼吸でスリリング。そして、タイトル曲はオーネット・コールマンのFaithfulを幽玄に奏でる。
再び、オリジナルでMosaic。やはり、どこそこにポーランドの香りが漂う。そして、スタダードでBallad of the Sad Young Men。元がミュージカルの為の曲ですので、歌ものはもちろんあのキースをはじめ多くの名演がある美しいメロディ。生きることはすばらしいけど、刹那的な痛みも伴う、、そんなことが頭に浮かぶような感情表現。その奥行きの深い叙情が秀一映画のラストシーンのようですわ。
ブラジルの誇るエルメート・パスコアールのOz Guizos。元ネタはもっとコズミックな感じがしちゃう不思議な空間なのですが、ここではそのエッセンスを搾り取り、ビターな感じの美しさをたたえた渋い演奏に。

愛に生きたポール・ブレイのBig Foot。ピーコックとの演奏を意識したのかベースをフューチャーしたアグレッシヴな一体感溢れる演奏。力強い感触も気持ち良い。
そして、最後はオリジナルでLugano Lake。ECMのアルバムのいくつかが録音されてるスタジオ?があるスイスとイタリアにあるLuganoの湖。だと、思います。まさに私たちが持つスイスの自然の美しさを音であらわしたような感じですね。でも、自然への賛美だけでなくて、そこにいる自分も含めて地球、宇宙みたいなものへの感動が丸め込められたいききとした感情が流れているような大きな空間を感じがます。終演。。

ポーランド的な美意識も、無国籍な透明感も、熱さも冷たさも上手に共存するアルバムでした。美しい音だけに満ちた世界を堪能してください。やっぱり、素敵なピアノだなぁ、、と、素直に思います。
そして、無名の頃からのお付き合いのようなのですが、ドラムもベースもすばらしい仲間だと思います。
そういえば、前作2作には、ポーランドジャズのレジェンドスタンコの曲が入ってました。今回は、ありません。スタンコへの敬意はそのままなのでしょうが、また、一歩前に進んだ感じがします。世界の舞台で勝負できる自信かな。

音に艶があって濡れているような輝きがあって美しい、、、音と音の間にも沢山の音が隠れているような感じがたまらない。写真ではちょっとさえない?このピアニストの魔法にかかって、永遠の時、なんて素敵な世界でひととき心を解放してみましょう。。


1. An den kleinen Radioapparat
2. Night Train To You
3. Faithful
4. Mosaic
5. Ballad Of The Sad Young Men

7. Song For Swirek
8. Woke Up In The Desert
9. Big Foot
10. Lugano Lake

Marcin Wasilewski (p)

Michal Miskiewicz (ds)

そう、今回スタンダードで Ballad Of The Sad Young Menがありました。良い曲だよねぇ。。このマルチンのヴァージョンも素敵なんですが、キースがアニタに捧げた演奏も良いですよねぇ。
Ulf WakeniusのEnchanted Momentsではしっとりと音が重なるラスト曲でした。ニルスラングレンの歌も聴きたくなったけど、、やはり、ウルフかなぁ。。どちらも、ラーシュダニエルソン繋がりなのでありました。はい。

桜の季節ですね。日本人にとって、桜ほど、感情移入しやすい花はないですよね。
東北に桜が咲くのも、、もうすぐです。。

んじゃ、退散♪

FAITHFUL/MARCIN WASILEWSKI TRIO|オラシオ主催万国音楽博覧会
Marcin Wasilewskiの新作:これは最高だ。中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar
木を見て森を見る Faithful / Marcin Wasilewski - JAZZ最中





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最終更新日  2011年04月20日 18時34分28秒


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