Go!Go!ゴーヂャスDiary

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2004.03.12
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カテゴリ: Deutscher Film
なかなか行く暇ないし、混んでそうだからあきらめようかと思ったけど、運良く今日恵比寿に行く機会があったので「グッバイ、レーニン!」見てきました。夕方の回に1時間半程早く着いたけど、もう受付番号がだいぶ進んでたので人気あるんだなぁと思ったら、やっぱりその後の回まで満席、ギリで来て見られなかった人も結構いたみたい。映画館で整理番号順に入場なんて高飛車だ、と前に友達が怒ってたけど、早く行けば好きな席に座れるし、開場と同時になだれ込んで席取り合戦よりはマシか。「イギリスから来た男」以来何年か振りに来たけど、昼間の回っていろんな年齢層の人がいるし、都内では単館上映なのでシネコンや複数館物とはちょっと違う雰囲気。

この映画は各種映画評でも好評、笑わせといてホロリと来る好きなタイプの映画だし、 なんてったってドイツ映画! 是非見たかった。と言うのは、私は丁度この映画で描かれているベルリンの壁崩壊、統一後に住んでたからなのでした。ロビーに貼ってあるベルリン中心部の地図に懐かし~と見入ってしまったよ。あの頃とはだいぶ町並みも変わったみたい。

お話はTVや雑誌でさんざん紹介されてるので割愛しますが、疲れてたのか、もう最初から号泣で最後には嗚咽をこらえるのに必死だったほど。もっとも私のようにあの時のベルリンに思い入れがなければ、そこまで泣けないだろうし、ドイツ人でなければわからないところもいっぱいあるんだろうけど。母と息子の話としても泣けるんだけど、政治やイデオロギーの話としても、帰り際誰かが漏らしてた「何気に深いよね・・・。」と言う言葉の通り、いろんな捉え方が出来ると思う。私は「トンネル」は見てないんだけど、現地でチェックポイント・チャーリーや亡命しようとして射殺された人達のお墓とか、もちろん壁その物も見てたから、国家の分断や統一が市井の人々の人生を変えてしまった事実を、遠い国の日本人だから共感は出来ないけれど、想像力の届く限り考えなければいけないな、と。北朝鮮と韓国なんかもそうだけれどね、もし自分の身に起きていたらどうだっただろうかと。

私はそこまで家族思いじゃないから、アレックスみたいな真似は出来ないな。一体彼はいつ仕事してたんだ、と思うくらいお母さんのために頑張る姿が健気で、ちょっとプヨプヨしてるけど可愛い青年でした。初め宣伝写真見た時可愛いと思って、その後映像を見てそうでもないかと思い直したけど、いわゆるゲルマン系のいかつい顔立ちではなく、隣のあんちゃん風な感じがいい子だ。お母さんも他の共演者のみなさんもいい味出してたねー。友達のデニスがおもろくて、ビデオ編集機前にして「見ろよ、ここでドーン」とかやってる姿が当時の私を思い出させたりして。いえ、マトのTシャツ着てないし(時代設定がおかしいんじゃないか?という疑問に対する監督の答えがようわからんが)、キューブリックおたくでもないですが。TVニュース捏造ネタは事前に知らなかったらもっと笑えたのになぁ。ナースの彼女も、バーガー・キングのお姉ちゃんも、まっぱの彼(ボカシなし)も、派手な隣のおばちゃんも、ボヤキ屋のガンスケじいちゃんも、悲しげなお父さんも、タクシー運ちゃんのイェーン(あれはドッペルゲンガーだったんだ)もみんな良かった。

巻きタバコやIKEAの広告やマルクトとかトラビィとか みんな懐かしかったなぁ~!! 東DMを西DMに変える話では、闇換金した事思い出したり(やば、私のDMタンス預金もユーロに変えてない・・・)、検問通る話では、警備兵にホカロンあげたらすげービックリしてた事思い出したり。でも当時は東に行く時は気を付けなって、西の人には言われてたんだよね。この映画は東側から描かれてるけど、やっぱり当時はちょっと西からお荷物扱いされてる雰囲気はあったんだ。だから西の資本主義・競争社会に疲れた人々が難民として多数流入ってネタは笑えたんだけど、アレックスが「この生活が母のためではなく、段々僕の理想のためになって行った。」って言うくだり、今の西側イデオロギーの行き詰まりを見ると、まぁ単に私が資本主義の負け組だからなんだが、それってちょっと共感出来るのよね。

そして懐かしいと言えば、さすがドイツ映画、サッカーが効果的に使われてましたな。私がドイツに行くにゃサッカーくらい見とかにゃ、と初めてTVで見たW杯で勝ち上がって行く映像がまんま使われ、マテウスやフェラーが映った時にゃ笑った。あの時はライカールトに唾吐いて退場になってたのに、フェラーなんか今や代表監督だもんね。あのフランツ艦隊が東西統一の溝を埋めたってのは説得力あるなぁ。どうせだったら、リティーやブーフヴァルドのコメントでもパンフに載せて欲しかった。でも自分が行ってたのはその1~2年後なんだけど、ベルリンは都会にありがちでサッカーはそんなに人気なくてヘルタなんてショボくてさぁ、夏に隣国行ってる間に2部落ちしてたのに、その後首都チームとして強化したんだろーね、ドイッチェ・ポカール制覇、CLまで出るようになるとは誰が想像しようぞ。

宇宙飛行士を根幹に据えたのも一本筋が通ってて好きだな。アレクサンダー・プラッツの世界時計やテレビ塔とか何故か共産圏ってレトロな宇宙っぽいデザインなんだよね。宇宙の中の小さな星の小さな国家にいる小さな人々のたわいない生活が、激動する歴史に翻弄されて・・・って言うテーマも生きて来るよね。



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最終更新日  2006.12.16 12:58:48
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