野菜好きな代筆屋のブログ

野菜好きな代筆屋のブログ

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

suiren_61

suiren_61

フリーページ

2024.04.27
XML
カテゴリ: 代筆屋のつぶやき

そう、字を褒められることが多かった私はちょっと天狗になっていたのだ。

しかしその鼻はあっという間にへし折られた…


何よりも先生の字が上手過ぎて、今まで見てきた大人の字で一番上手かった。


先生が書いている字にいつも見惚れてしまい、そんな風に書きたいと強く思っても、念じただけでは上手くならず、何枚も何枚も練習した。


その頃にはもう仲良しの友達と同じ教室に通いたかったという思いなど、忘れ去っていた。


先生だけではなく、上級生の中にも上手いなと思う人がいて、私はさらにやる気が出た。


普段は昇級試験に向けての練習だったが、この教室は色々な作品展に出品している常連だったため、そちらの記憶のほうが強い。

入会時は優しかった先生だが、徐々に厳しさを表すようになり、作品展などに出品するとなるとまさに

鬼と化した。


親も厳しかったから、ちょっとやそっと怒られてもびくともしない私だったが、普段の半紙の何倍もの長さの半紙に普段の何倍もの大きな筆で書くなんて、未知の世界すぎて何度やっても上手くいかず、鬼の怒号は激しさを増し、ついには金棒まで持ってくるんじゃないかとすら思う勢いだった。


上手く書けない自分とそれを追い詰めるかのような鬼の形相(正確には顔は怖くて見ていませんが)に、もう半泣き状態だった。


そんなこんなの厳しい教室に通わせてくれたおかげで、たくさんの賞をいただくことができたのだった。


今の時代なら確実にパワハラだと言われる指導だったが、今となっては仲良しの友達と、近所の楽しく通える教室で習わなくて良かったのかもしれない。


まさに修行だったが得たものは大きい。


代筆を再開しようと思ったのは、私の字で喜んでもらえるのが何よりも嬉しいから。


完成するまでに何度も書き直し、自分が納得するまで書き続けるのはなかなかの労力で、一文字目で気に入らないことだってある。


いいところまで行ったのに、本当にちょっと集中が途切れて「はらい」の部分が上手くいかずに気に入らなくて書き直すこともある。


何度も失敗を繰り返していると、時に心の中で神様にお願いする自分がいる。


それくらい追い込まれることもあるのだ。


私のレベルがまだまだだということなんだろうけど😅


喜んでもらいたい一心でもあり、自分との闘いでもあり、完成するとエネルギーがかなり消耗しているのだか、心地よい疲れなのだ。


また再開したいなと思ったのは、もちろん喜んでもらえるのが嬉しいと同時に、そこにエネルギーを費やしている自分が好きなのだろう。


久しぶりに再開して、初めて依頼が来た時は本当に嬉しかった。久しぶり過ぎて全エネルギーを注いだんじゃないかと思う。


とはいえ、ご依頼者さまが受け取るまでは安心はできない。


待っていたが故、受け取り評価をいただくまでがものすごく長く感じた。


数日後、通知がきて恐る恐る開いてみた…






……………………………………………。




🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌



喜んでいただけたようだ😌


コメントを見て、全エネルギーを注いた私は報われた。


お礼のコメントに、私はこちらこそ代筆の機会をいただいたことを感謝しているとお伝えした。


「代筆」とは、ご依頼があってこそ成立するもので、こちらが好きなように書いたものを売るのとはまた違う。


さまざまな理由で「代筆」を依頼するのだろうが、私はその方に代わって書くのだから、ひとつひとつ丁寧に、心を込めて代筆させていただく。


お手紙の内容がお贈りする方に伝わるよう思いを込めて。


そして何度かご依頼いただくうちに、


「この筆ペンで良いのだろうか…」


と思うようになった…




やっとここで道具の話。


家にあった筆ペンで代筆してきたが、ご依頼者さまにはご満足いただけたようでも、自分としては代金をいただいているのだから道具ももっと良いものを使わなければいけないような気がしてきた。


もちろん、書いていて「とめ」「はね」「はらい」が納得いかずに書き直すことが多かったからでもあるが。


そこで今まで使っていたものの3倍くらいのものを買ってみた。


試しに書いてみる…


なんと!


こんなにも書き味が違うのかとうろたえそうになった。


それまでの筆ペンの筆圧に慣れていたから、新しく迎えた筆ペンの柔らかさに慣れるまでしばらく闘った。






一見、そんなに大きな違いは無さそうに見えるがやはり書いている方からしたら大きな違いがあった。

細かい部分でやはり繊細に書けるのだ。


自分の手に馴染むまで、もう少し練習しよう。


書道を教えてくれた師匠も、そういえば明らかに良い筆を使っていたな…


良い道具を使うということについて、業界は違うが、バイオリンの製作マイスターの言葉がとても刺さったので良かったら読んでみてください。

さすが職人だなと。

私も職人と言われるように頑張ろう!


https://sasakivn.com/blog/?p=7902


***********************

代筆のご依頼はこちらからお願いいたします

https://minne.com/@sth93








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.04.27 23:21:33
コメント(0) | コメントを書く
[代筆屋のつぶやき] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: