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2021.02.28
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有名進学高校経由・東大卒検事が冤罪の主因は検察にあると(2)。 」からスピンオフした話題を取り上げさせていただきます。

「広島地検の次席検事」についてです。

 つい最近、大きく取り上げられた事件なので、皆様方もご存知かと思いますが、概略は、広島地検公判部に所属する、29歳の任官2年目の検事が、論告内容について次席検事に決裁を願い出た所、次席検事が机を叩いて「お前は司法修習生以下だ」等と怒鳴り上げるパワハラ行為を働いたため、この29歳検事が自殺したというものです。

 圧倒的多数の市民だけではありません。自殺した29歳検事と一緒に広島地検で働いていたヤメ検弁護士、それに他の検事仲間、検事OBなど、検察関係者の多くが、パワハラ行為を働いた「広島地検の次席検事」には大きな責任があると言っています。

 責任を取って、次席検事は辞職すべきだと言っている人達も少なくありません。


 この「広島地検次席検事パワハラ問題」には、論点がいつかあるそうなので、以下に述べたいと思います。

 まず、自らも次席検事の経験があるヤメ検弁護士が仰るには、「広島地検の次席検事は、あくまで形式上である畳重決裁の仕組みをよく理解していなかったのではないか?」とのことです。

 畳重決裁とは、所属する組織の、直属の上司、その上司の上司という具合に、すべての上司の了解を取り付けることを言うそうです。ただし、検察内部ではこれは形式化しているそうです。


 自殺した29歳検事は、まず、直属の上司である公判部長検事に決裁を求め、この上司からは了承されたので、今度は次席検事にお伺いを立てたのだそうです。

 ところが、ここで、問題が起こったのでした。

 次席検事の経験があるヤメ検弁護士は「ベテラン検事である地検の公判部長が決裁した案件を、普通、次席検事が覆すことなんてあり得ない。自分が次席検事だった時はそのようなことをやったことはないし、他からも聞いたことが無い」と驚かれます。

 それで、多くの識者たちは、この広島地検の次席検事には、この29歳検事だけをとことん虐め抜いてやろうという意図があったのではないかと考えています。


 論点の2つ目は、自殺した29歳検事が置かれていた広島地検公判部における先輩検事達による業務のサポート体制です。

 この29歳検事は、任官後の1年間は東京地裁に勤務して、検察官としての基礎を勉強して、2年目に赴任した職場が広島地検の公判部でした。検事になって丸1年経った程度では、まだまだ未熟です。先輩検事から教えてもらうことが沢山あったはずなのです。

 識者と検察関係者の多くは、サポート体制が不完全であり、このことにも次席検事に責任があると考えています。

 そして、最後の論点ですが、それは、広島地検の杜撰な労務管理による長時間労働の放置です。

 広島地検では、検察官に労働時間を手書きで申告させていたそうです。

 この点について、既出のA検事は、少ない労働時間を書かされていた筈だと仰ったそうです。

 このような労務管理についても、次席検事に責任があると多くの識者は見ています。


 ところで、この29歳検事を自殺に追い込んだ広島地検の次席検事は、29歳検事が自殺する3か月前の9月11日に人事異動で着任しました。

 その着任の際の会見で、「県民の皆様が安心安全な暮らしを送れる一助となれるよう、全力を尽くしたい」と言ったそうです。

 広島地検の次席検事どの。

 自殺した29歳検事にも、その精神で触れ合えば良かったと、今、内心では思っていますよね?

 ねっ、そうですよね。

 自殺から1年以上経って、検察の内部調査も終わって、思惑通り、自殺した29歳検事の個人責任ということで表向き解決して、うまいこと、退職圧力をかわせて、すっかり安心していましたよね。

 ところが、今年1月になって、自殺した29歳検事のご両親が公務災害を申請されたので、消えかかっていた貴方のパワハラ問題がまた再燃することになっちゃいましたね。

 これは計算外でしたよね。

 ねっ、そうですよね。「天網恢恢疎にして漏らさず」ってことですかね。

 しかも、これは、先々の「検事正」昇格への大きな障害になると、内心、びびってますよね。

 この不安がいつまで続くのか。そこも怖いところですがね。

 でもね。

 29歳で亡くなった検事とそのご両親の心の内を考えてみて下さい。

 そして世論のことも。

 今後、この件に由来して貴方が引き受けるであろう、あらゆる不幸の総計は、29歳で亡くなった検事とそのご両親の不幸に比べれば、とても釣り合いが取れない、微々たるものだと多くの人間が考えているんだよ。




 かつて、高視聴率ドラマだった「HERO」。

 このドラマは、 東京地検城西支部刑事部で働く検事たち、それに、彼らを補助する書記官たちが事件解決までに奮闘する人間模様を描いていました。

 中でも、木村拓哉さんが演じる 久利生公平検事は、ラフなジーパンにダウンジャケットという姿の型破りな設定でした。こんな検事は、現実には検察組織の中には存在しないし、そもそも存在できません。

 この 久利生検事の最終学歴は中卒。高校を中退後、大検を経て司法試験に合格して、希望通り、検事に任官できたという設定でした。

 しかし、 久利生検事には、他の検事が誰も叶わない、独特の視点と洞察力がありました。それに、何よりも大切な正義心がとてつもなく旺盛でした。



 故児玉清さんは、このドラマの中で、東京地検・次席検事の 鍋島利光役を演じられました。

 鍋島次席検事は、厳しさと優しさを併せ持つ人で、離れた所から 久利生検事を見守る良き理解者でした。

 実に味わいのある児玉さんの演技でした。こんな名優を亡くして本当に残念です。

 広島地検の次席検事どの。

 TSUTAYAに行ったら、「HERO」のDVDがあると思う。借りて視聴することを勧めます。













































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Last updated  2021.03.01 11:00:43
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