ロサンゼルスのコンサルタント手帳

2006.10.16
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テーマ: 海外生活(7812)
カテゴリ: ロサンゼルス生活

先日 California Lutheran Universityで社会学の助教授をされている安池さんのお話を聞く機会がありました。

日本の少子化が経済のグロバリゼーションや富の偏在といった観点から議論され、とても興味深いものでした。

彼女によると、日本やアメリカという第二次産業(工業)で潤ってきた国が、否応なくグロバリゼーションの波に巻かれて、コスト低減のために製造拠点を中国やアジア諸国に移さざるを得なくなった。そして、その後に残った産業は高度な技術を持つ一部の高給をとるグループとサービス産業であった。

アメリカは現在ここ暫くなかった低失業率を喧伝しているが、労働者の多くがアメリカが好景気であるという実感が持てないでいる。就職口はあるが、希望するものとは程遠いのが実態ではないだろうか? サービス産業におけるパートタイム・ジョブが増え、保険・企業年金などの福利厚生が削減されている。

アメリカにおいて、1980年に平社員の給与の42倍の給与を貰っていたCEOが、2000年には平社員の691倍の給与をとるようになり、格差の広がりが加速している。また、年収ベースで1980年にトップ20%に入る人達の年収は2002年には15%増加しているが、その他の80%の人達の年収は減少している。特に年収の低い層の収入減少が大きい。ここでも富の分配に大きな偏在がはっきりと読み取れる。

日本でも同様の二極化現象が起こっている。夫婦二人で共働きをしても二人の子供を育てながら、いわゆる中量階級の生活を維持することが難しくなっている。この現実を見るとき、多くの若者が結婚し子供を持つことを躊躇する原因となっているということだ。

経済のグローバリゼーションから Is Wal Mart good for America?、日本のフリーター、男女格差、日本人の結婚観などに話は及び興味は尽きなかった。

我々の周りで起こっていることを、総合的に考えるということは何時も重要なことだと思っています。安池さんの話は今まであまり聞いたことのない観点から考察がされていて、興味深く感じました。このインテグレートして考える能力は年齢とともに強化されるものだと私は信じています。

私にとっては、物流の業務改善やサプライチェーンの仕事をしながら、その底流に思いを巡らすよい機会になりました。






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最終更新日  2006.10.16 11:33:17
コメント(7) | コメントを書く


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※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


少子化  
YUKIKO さん
ミクシィの足あとから辿ってきました。私はいまはSAP専門のコンサルですが、もともとアメリカのCPIMを修めたことがきっかけで入った業界なので、お話をとても興味深く拝見しました。

少子化というと保育園や産休の充実など、ミクロ的な話題が多いですが、マクロから見ると確かにグローバライゼーションが影を落としているのでしょうね。

しかし共働きの自分が2人目の出産に躊躇しているのは金銭的な問題だけではないので、富の偏在以外にも多角的なアプローチが必要だと痛感します。 久しぶりの日本で仕事をしていると、本当に少子化をなんとかしようとしている国とは思えないことが多々ありますので。 (2006.10.16 16:58:45)

こんばんは☆  
◆白いスペクトルの風 さん
ミクシー
http://mixi.jp/home.pl

少子化。深刻ですね。
今年の出生率が確か、
1.25%と言っていたでしょうか。
2人の人間から1人と少しくらいの人間が
生まれなかったら人口は減少することは当然ですよね。
先日友人から聞いた話なのですが、
このままだと日本は何十年後かに1人になる。
というようなことを聞きました。
誰か専門家が言っていたそうです。


あと、二極化という話ですが
数日前、都心の友人と話をしたときに
地域格差による給与の格差を大変感じました。
(2006.10.16 23:38:00)

Re:少子化(10/16)  
VAA社長  さん
コメント有難うございました。日本を離れて早18年目に入って、日本について浦島太郎状態になっています。日本の状況を時々アップデートしてもらえると嬉しいです。宜しくお願いします。

YUKIKOさん
>ミクシィの足あとから辿ってきました。私はいまはSAP専門のコンサルですが、もともとアメリカのCPIMを修めたことがきっかけで入った業界なので、お話をとても興味深く拝見しました。

>少子化というと保育園や産休の充実など、ミクロ的な話題が多いですが、マクロから見ると確かにグローバライゼーションが影を落としているのでしょうね。

>しかし共働きの自分が2人目の出産に躊躇しているのは金銭的な問題だけではないので、富の偏在以外にも多角的なアプローチが必要だと痛感します。 久しぶりの日本で仕事をしていると、本当に少子化をなんとかしようとしている国とは思えないことが多々ありますので。
-----
(2006.10.17 02:25:23)

初めてのコメントです。  
Eurcho さん
はじめまして。
興味惹かれる内容のエントリーでしたので、ついこうしてコメントを書かせていただいている次第です。
アメリカで生活をしながら、社会学を学びながら、ジャーナリズムを学びながら、
恥ずかしいことに私には未知というか、社会(society)は二次元のことのように感じていました。反省です。
またおじゃまします♪ (2006.10.17 03:33:18)

Re:初めてのコメントです。(10/16)  
VAA社長  さん
コメント有難うございます。学校で勉強している時は、その事に夢中で他の物との関連なんて中々気が回らないものです。ずっと後になって、結びつく知識を溜め込むのが学校での勉強なんだと思っています。いつまでたっても終わらないのが勉強の楽しさかな?解ったようなコメントで自分自身あまり気に入っていませんが、とりあえず有難う。

Eurchoさん
>はじめまして。
>興味惹かれる内容のエントリーでしたので、ついこうしてコメントを書かせていただいている次第です。
>アメリカで生活をしながら、社会学を学びながら、ジャーナリズムを学びながら、
>恥ずかしいことに私には未知というか、社会(society)は二次元のことのように感じていました。反省です。
>またおじゃまします♪
-----
(2006.10.17 14:48:43)

少子化について。  
1942 さん
 ミクシィーの足跡からコメントさせて頂いております。私は現在、公認会計士試験の合格発表待ちでいる新参者であります。
 少子化については、本当にこれからの日本という活力の源泉になる新たな世代の誕生に暗い影を落としている気がしてなりません。
 つい先日も私の住まいの近所で、児童虐待という痛ましい事件があり、親そのものの幼稚化、ストレス社会等、様々な要因が考えられます。
 確かに私の母は厳しい人でしたが、そこには愛情という裏返しと、親としての自覚があったからこそと今となって認識できますし、教えられた数々のことは感謝してもしきれないものがあります。
 また、私にはまだ子供はいませんが、子供の屈託のない笑顔を見て、何故、そこで死なしてしまうぐらいの仕打ちができるのでしょうか。
 子供という存在は天使だと思うのですが…
 多少、論点がずれてしまっている話題で申し訳ございません。 (2006.10.24 12:16:02)

初めまして。  
Cathy さん
ミクシーの足跡からやって参りました。
今は海外とは縁遠い職業に就いていますが、学生の時のセミナーがアメリカ文化と日本文化の相違点についてだったので色々拝見させていただきました。
私が学んだ事よりはるかにリアリティがあり、とても勉強になります。
やはりアメリカでも格差社会は問題となっているのですね。私が学んだ時には社会福祉等がとても充実しており(医療面等)、弱者にとっては良い環境だと聞きましたが、そうでもないのでしょうか?
これからもためになるお話を聞かせていただきたいと思います。またお邪魔します☆
(2006.11.06 21:34:11)

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