波のマニマニ

波のマニマニ

移植まで (1)



決して、母の行いが悪い為ではなく、感染防止の為だ。
(と言われたけど・・・)

治療も、なにもない病院生活は、とにかく一日が長い!
子供の遊び相手だけでは、退屈で退屈で・・・

ひとり家に帰った時、思った・・・
『2才のお誕生日に買った三輪車・・・ほとんど乗ってないな・・・まだ自分でこげないし・・・』

キラリ~ン(*▽*)

車のうしろに三輪車を積んで、病院にもっていった。

波次と一緒に散歩にでた。
二人で駐車場に行って、車から三輪車をおろした。
もちろん波次は大喜び!

駐車場の一番奥、車のあんまりこないとこまで行って、三輪車に乗った。

最初はまだ自分ではこげないので、もっぱら母に押してもらっていたが、だんだん自分でこげるようになってきた。
こんなとこでも、成長していくんだね。

駐車場のフェンスごしに下をみおろすと、幼稚園バスが止まっていた。
よ~く見てみると、芋掘りをしにきている。

波次が、あそこに行きたい!と言う。
目と鼻の先・・・
でも、波次は、このフェンスから先には行けない・・・
楽しそうな、幼稚園児達・・・
実際の距離より、ずっと遠くに感じた。

「病気治ったら、芋掘り行こうね。」
元気をだして言ったら、波次も
「うん!」
と、元気に答えてくれた。

三輪車は、病院には持って入れないし、いちいち車に積むのも面倒なので、病院の駐輪場にとめておいた。

もちろん先生には、内緒、内緒~

次の日、午後から蓄尿のためにバルーンを入れる予定。
午前中、暇だから、また三輪車に乗りに行っていた。
帰ってきたら、どうも先生が処置をしに来てたようで、館内放送までかけられていた。

夕方、廊下で、H先生が
「駐輪場に、○○波次って書いた、三輪車が止まってるって、聞いたんだけど」

ひぇ~誰がちくった~!

「運動量もみてるから、勝手に、そんな事しないでくれ」(怒)

あ~また怒られてしまった~

ほとんど乗ってるだけなんだけどな~

当然やめた?
波次が楽しみにしてるのに?

・・・また乗りました~(^^;)










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