From クルンテープ

From クルンテープ

2009年05月07日
XML
カテゴリ: 日々の出来事

ウチのアパートに隣接するオーナーさんの邸宅で、長いこと(少なくとも6,7年)
住み込みで働いていた夫婦には子どもが二人。

小学校の高学年、いやもう中学生?のお兄ちゃんと、その弟4歳。

弟くんはたっくんより誕生日が1ヶ月弱早いだけなのに、
赤ちゃんの頃から体が大きくて、今では身長は頭一つ分たっくんより高く、
体重も20キロ超

そんなわけで、同い年なのに、たっくんは彼を「ピー(年上に対する敬称)・○○」と呼び、
よくヤーム部屋とか、駐車場で仲良く遊んでました。

でも、その子の父ちゃんは自分の子どもたちが
アパート側の敷地に入ることに対して遠慮があったようで、

二人が遊び始めて盛り上がり、声もデカくなってくると
「もう部屋に戻れ~」と言って、弟くんを強制連行!

でも、弟くんもそんなことじゃあへこたれない。

こっそりとまた出てきては、オーナーさんちとアパートを隔てる柵の隙間から
こちらをのぞいては、柵ごしになんやかんやとたっくんと遊んでいるのでした。

彼も同じ年頃の遊び友達に飢えていたんだろうなあ。


その一家がここでの仕事をやめて、田舎に帰るという話を、
人づてに聞いたのは先週のこと。

そしてその話を聞いた数日後、
ヤームさんに遊んでもらっていたたっくんが戻ってくるなり、

「ピー・○○、もうおひっこししちゃったんだってー」

あらら、もう?!

確かに、タイの学期休み中は朝から聞こえてきた子どもの声がパタッと途絶え、
その兄弟の父ちゃんの姿(よくヤーム部屋でだべってた)も見かけない。。。

本当に行ってしまったらしい。

行っちゃう1週間ほど前に一緒に遊んだときには何にも言ってなかったので、
「さよなら」も言えなかったな。

なんだかあっけない

随分と仲良く遊んでたのにな、二人。。。。


なーんて、しんみりしているのは私だけで

当のたっくんは

「でも、○○ちゃん(アパート内の遊び友達)がいるから大丈夫!」と笑顔であっさり
言ってのけた。

あー、そうですか。

そういや、この前仲良しの友だちが本帰国しちゃうときも
同じようなこと言ってたな。。。

「でも△△くん(別の友だち)がいるから、さみしくない!」って。

いや、それだけじゃないぞ。

振り返ればこれまでも、何回も何回も同じようなことがあった!

いつもしんみりしたり、「ちゃんとさよならさせてあげられなかった
なんてセンチメンタルになってるのは私だけで

たっくんは
「あんたたちの友情ってそんなもんだったの?!」って
言いたくなるくらいに、いつもあっけらかんとしてたかも。。。

まだ「お別れ」の意味が分かってない。。。のかな?

ところで、お隣の兄弟の話。

弟くんは田舎に一緒に行ってしまったのは確かだけれど
兄ちゃんのほうがどうなったのか気になります。

彼は、(たぶん)子どものいないオーナーさんに
自分の子どものように可愛がってもらい、結構いい学校に通わせてもらってました。

通学もオーナーさんちの運転手&車で送り迎え。

学校だけじゃなくて、ピアノやバイオリンも習わせてもらっていて、
学期休み中には家庭教師が来てたことも。

それだけじゃなくて、オーナーさん自身が
言葉使いなんかのしつけもやっていたらしく。

多分、今回もそのお兄ちゃんはひとりバンコクに残ったのではないかと思うけど、、、
最近姿を見ないけど、どうなったのかな~

ここまできて、オーナーさんが彼への教育援助をやめるとも、
地方の公立学校への転校を認めるとも思えないんだけど。。。

とりあえず一緒に「田舎」に行って、また帰ってくるのかな?

兄ちゃんよ、

家族と離れてさみしくなるだろうけど、頑張って勉強して
早く両親をラクにさせてあげるんだよ・・・・

教育のチャンスの面で、兄と随分差をつけられちゃった弟の分まで
頑張るんだぞぉ~。

・・・と、勝手に妄想しては、
一人でまたしんみりしてしまう私なのでありました。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009年05月07日 10時51分29秒
コメント(14) | コメントを書く
[日々の出来事] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:さよなら、柵の向こうのトモダチ(05/07)  
TH333  さん
やっぱりまだお別れの意味がピンと来ないんでしょうね。
でもケロッとしていてくれてよかったよ。
じゃないとほんと、せつないもんね。

お兄ちゃん、バンコクに残ってそのままお勉強続けられるといいですね。
タイは日本とは比べものにならない格差社会だから、
オーナーさんに可愛がられて教育の機会を与えてもらっているお兄ちゃんはシンデレラボーイ。
それにお兄ちゃんがバンコクにいれば、また弟くんも遊びにくるかもしれないしね♪
(2009年05月07日 11時02分48秒)

Re:さよなら、柵の向こうのトモダチ(05/07)  
Tui☆  さん
ん~、まだ4歳ではしんみりしないかね。大きくなってからそんなコたちと遊んだという記憶も残ってるかどうか微妙な年齢ですからね。

今んところは新しい興味にどんどんつきすすむたっくんに拍手!
(2009年05月07日 12時14分09秒)

ヤームさんが引っ越すなんてヤーン!  
JiM*NY  さん
そのヤーム一家はなぜ、仕事を辞めて帰るのでしょうか。
もしかしてクビになったのであれば、その原因にもよりますが、お兄ちゃんへの援助はなくなる可能性もありますよね。
代わりのヤームはもういるんですか?

たっくんは別れの意味が分からないかもしれませんし、分かってて、自分が寂しく、悲しくならないように、そう言い聞かせいるとも考えられますね(-o-;
自衛手段として・・・。
(2009年05月07日 13時24分12秒)

Re:さよなら、柵の向こうのトモダチ(05/07)  
Lamyai_daeng  さん
なんだかタイ映画『フェーンチャン』を思い出してしまいました。アレは男の子と女の子のストーリーですけど(笑)
でも、大きくなったらいつかたっくんと弟くんが再開できる日が来るといいですね。
(2009年05月07日 16時51分15秒)

Re:さよなら、柵の向こうのトモダチ(05/07)  
Saori★  さん
当の本人は案外ケロっとしているもんなんですね~
どれくらいから、「さよなら」の意味を理解し寂しくて泣いたりするんだろー・・・
そんな姿を見る日が来ると思うと、これまた切ないですよね。 (2009年05月07日 16時59分31秒)

Re:さよなら、柵の向こうのトモダチ(05/07)  
rio-chao  さん
確かに、子供に「別れ」とか「死」は理解しにくいかもね。お別れしたら、どれぐらい離れるか、物理的な距離がどれぐらいあるかもまだちんぷんかんぷんだしね(すぐ戻れると思っているんじゃない?)。Phungさんの近所様の人間ドラマチックなお話の後に[... to be continued]とあるかな? (2009年05月08日 01時22分12秒)

TH333さん  
Phung  さん
>やっぱりまだお別れの意味がピンと来ないんでしょうね。
>でもケロッとしていてくれてよかったよ。
>じゃないとほんと、せつないもんね。

うん、あまりにもケロッとしていて拍子抜けはするけれど、
確かに泣かれるよりはマシかも。。
こっちももらい泣きしちゃいそうだし。

>お兄ちゃん、バンコクに残ってそのままお勉強続けられるといいですね。
>タイは日本とは比べものにならない格差社会だから、
>オーナーさんに可愛がられて教育の機会を与えてもらっているお兄ちゃんはシンデレラボーイ。

どうやら、やはりお兄ちゃんはバンコクに残っているらしいです。
本人も田舎には行きたくないと言ったとか。
そりゃ、親たちにとっては自分の故郷でもバンコク育ちの子どもたちにとっては見知らぬ土地に行くようなものだものね。。。
この年で家族と離れ離れになるのは可哀相だけど、与えられたチャンスを活かして頑張ってほしいものです。
(2009年05月09日 09時06分50秒)

Tui☆さん  
Phung  さん
>ん~、まだ4歳ではしんみりしないかね。大きくなってからそんなコたちと遊んだという記憶も残ってるかどうか微妙な年齢ですからね。

あはは、確かにしんみりと感傷にひたってる4歳児ってヘンかも(笑)

>今んところは新しい興味にどんどんつきすすむたっくんに拍手!

日々楽しいことを求めて突き進んでいますよ、彼は・・
時々うらやましくなります。
-----
(2009年05月09日 09時11分28秒)

JiM*NYさん  
Phung  さん
>そのヤーム一家はなぜ、仕事を辞めて帰るのでしょうか。
>もしかしてクビになったのであれば、その原因にもよりますが、お兄ちゃんへの援助はなくなる可能性もありますよね。

詳しいことは私の情報網では分かりませんが、クビになったという雰囲気ではなかったですよ。
田舎の両親が年とって畑ができなくなったとか、そういう理由じゃないでしょうかね、多分。
そしてどうやら、お兄ちゃんはやはりバンコクに残っているようです。

>たっくんは別れの意味が分からないかもしれませんし、分かってて、自分が寂しく、悲しくならないように、そう言い聞かせいるとも考えられますね(-o-;
>自衛手段として・・・。

そう思うとそれも切ない気がしますが、どうやら本当によく分かってないようです。
日本に帰っちゃったお友達についても「いつ、バンコクにもどってくるの?」とか言ってますし。
-----
(2009年05月09日 09時15分44秒)

Lamyai_daengさん  
Phung  さん
>なんだかタイ映画『フェーンチャン』を思い出してしまいました。アレは男の子と女の子のストーリーですけど(笑)

あんなに甘酸っぱい思い出って感じじゃないですけどね(笑)
ただ、これとは別に近所にはノイナーちゃんという小さいお友達がいます(小さくてまだ一緒に遊ぶって感じではないですが)

>でも、大きくなったらいつかたっくんと弟くんが再開できる日が来るといいですね。

まだお互いを忘れちゃわないうちに、会える日がくるかな? 

-----
(2009年05月09日 17時23分49秒)

Saori★さん  
Phung  さん
>どれくらいから、「さよなら」の意味を理解し寂しくて泣いたりするんだろー・・・

どうなんでしょうね。
自分の子どもの頃を振り返ってみると・・保育園を卒園するとき、一人だけ別の小学校に行ってしまう子がいてなんとなく寂しく感じたような気がしないでもないような。。。
うーん、昔すぎてイマイチよく思い出せません(笑)

>そんな姿を見る日が来ると思うと、これまた切ないですよね。

それも成長の証なんだろうけど、切ないですね。

-----
(2009年05月09日 17時30分13秒)

rio-chaoさん  
Phung  さん
>確かに、子供に「別れ」とか「死」は理解しにくいかもね。お別れしたら、どれぐらい離れるか、物理的な距離がどれぐらいあるかもまだちんぷんかんぷんだしね(すぐ戻れると思っているんじゃない?)。

そうそう、日本に帰国した友だちのことも「いつ戻ってくるの?」って言ってます。
「死」に至っては、ウルトラマンの怪獣がやられて「死んじゃった」という程度にしか理解してないし。

>Phungさんの近所様の人間ドラマチックなお話の後に[... to be continued]とあるかな?

Happy endingになるといいな。。。
-----
(2009年05月09日 17時34分28秒)

Re:さよなら、柵の向こうのトモダチ(05/07)  
NAT♪  さん
子供って、時間の概念もあやふやだからか、長いことあってなくっても、すぐに前のように遊んだりしますよね。
だから、親にとっては「次に会えるのはいつのことやら」なお別れも、子供にとってはあっけらかんとしてるのかも?

シンデレラボーイのお兄ちゃん、いっぱいお勉強してチャンスを掴んで欲しいですね。 (2009年05月11日 15時33分12秒)

NAT♪さん  
Phung  さん
>子供って、時間の概念もあやふやだからか、長いことあってなくっても、すぐに前のように遊んだりしますよね。
>だから、親にとっては「次に会えるのはいつのことやら」なお別れも、子供にとってはあっけらかんとしてるのかも?

ふむ、なるほど。
「お別れ」することに対して物理的な距離も時間的な概念もあいまいだから、
全然かなしくないのかもしれませんね。
親は拍子抜けだけど、今のうちはそれでもいっか。

>シンデレラボーイのお兄ちゃん、いっぱいお勉強してチャンスを掴んで欲しいですね。

こんなチャンス、めったにないですよね。
この年でバンコクに一人残るのもかわいそうだけど、頑張ってほしいです。
-----
(2009年05月12日 15時26分20秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Comments

Phung @ Tui☆さん >なんと!タイにこんな本格的な温泉施設…
Phung @ TH333さん >お魚につんつん、されたいけどこわいけ…
Tui☆ @ Re:温泉へ! ~自然満喫カンチャナブリの旅(その2)(07/19) なんと!タイにこんな本格的な温泉施設が…
TH333 @ フィッシュスパ! お魚につんつん、されたいけどこわいけど…

Profile

Phung

Phung

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: