七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

言わないことは、イケてること



動き出したようでした。


でも、私の方から、どうしているのかと尋ねることは

全くしませんでした。


それでも最初のうちは、太吉から、試してみたけどあかんかった

という報告をちらほら聞きましたが、その後も試行錯誤を

続けていたのでしょう。


そのうち、友達の愚痴話をあまりしなくなってきました。


太吉が、自分から愚痴でも何でも、話かけてくる時は、

物事がうまくいっていないサインで、

反対に何も言わないときは、

なんとか自分で頑張ってるか、うまくいってるか、

とにかく相談の必要がないというサインなのです。


だから、友達関係の話題が出なくなってきたのは、

なんらかの進展があるということだと思っていいのです。


それにほかにも、卓球部の練習やら、塾のこと、定期テストに校外学習と

悩ませることは次々とあるのです。


友達のことばかり言ってる状況ではなくなってきたし、

時間が経てば、単純にクラスに慣れるということもあったと

思います。


そうこうしているうちに、はや7月。


ある日、担任の先生から電話がありました。


「太吉君が、先日クラスの子に、何度か赤や緑のインクをポロシャツに

いっぱいつけられて帰ったと思うのですが、大丈夫でしょうか?」


と、心配して下さっている様子でした。


<つづく>

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