七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

３兄弟の恋　長男続編　その３

さて、中３になってクラス替えをして、

例の“失恋”した彼女とはクラスが分かれました。

太吉は口にこそ出しませんが、内心ホッとしていたようです。

しかし、最近になって太吉は大変なことに気がついたそうです。

それは、同じクラスにの友達やクラブの友人などが、

意外にたくさん“彼女”がいるということ！

やっぱり携帯で友達とひんぱんにメールしていると、

そんな情報が次々とはいってくるそうで・・・。

「あんなぁ、ＳくんもＮくんも彼女おんねんて。

みんないつの間にかつき合ってるんや。

あぁ～、僕も彼女がほしい～～！」

夜な夜なまたしても、私の部屋に来ては、身もだえする太吉。

「あほか。そればっかりはお母さんにはどうしようもないわ。

彼女は売ってるわけでもないんやし。

それとも母に見つけて来いとでも言うんかい！」

と、親子漫才のような会話が繰り返されておりました。

聞けば、最近気になる子がいたので、友達に打診したところ、

その子にもすでに彼氏がいたとのこと。

「もうあかん～。僕の好きになる子は、みんな誰かとつき合ってるし、

僕のこと好きや言う子は、みんな全然タイプやないし～・・・」

やはり、いつの時代も恋とは思い通りにはなかなかいかないようです。

でも、そんなすったもんだを繰り返しながら、

子どもから大人に成長して行くのだと思います。

太吉にもきっとそのうちちゃんと恋愛できる日が来るはず。

友達の情報に振り回されて、適当な交際ごっこをしても仕方ありません。

「彼女がほしいだけの理由でつき合うとかは、相手に失礼な話やで。

自分もそんな気持ちでつき合ってって言われたらいややろ。

ちゃんと好きになって告白してつき合わないいとな。

あわてて好きになれそうな子を今の中学で探さんでも、

高校行ってから見つけたらどうや？」

そう。あなたは受験生。

いいかげん、スイッチ入ってほしいんですけどね～・・・。

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