七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

いい!と思ったら、パクリます



私も長男太吉が生まれた時に、彼と心を通わせ、きずなを深めるために、自分にできることは何かを考えました。

それが、前にお話した母乳育児ともうひとつ、「話しかけ」です。

これは本で読んだのではなく、実際に話しかけで子供と本当にきずなを深め合っている人を見ていたからです。

それは、私の弟でした。

彼は私よりも早くに結婚して子供がおり、時々遊びに行っていたのですが、一度遠方に住む親戚の結婚式によばれて、一緒にそちらに行ったときのことでした。

弟が子供をとてもかわいがっているのは知っていたのですが、その時とにかく驚いたのは、彼がまだ当時1才にもならない、言葉もろくに話せない我が子に一日中話しかけていたことです。

彼は、それはそれは楽しそうに大きな声で、子供の目を見つめながら、自分の見たまま、感じたまま、思ったことを子供に向かって語りかけ続けました。

それは、電車の中だろうが、バスの中だろうが、とにかく子供が起きている間、時にはひざに乗せ、抱っこし、手を引いて歩きながら、延々と続きました。

私は最初、当然周りの人の視線が集まりますから、そばにいて恥ずかしく感じていました。

だって相手が赤ちゃんですから、会話はほとんど成立していません。

見方によってはなんだかあやしいおじさんじゃないですか。

でも、そう思いながら見ているうちに、私はこれはすごくいいな、素晴らしい子育てをしているんだなと気がつきました。

楽しそうに一人でしゃべっているように見える弟のそばで、彼の子供がとても生き生きした表情で、弟の話を聞いているのがわかったのです。

弟が景色の様子をしゃべりながら指をさせば、そちらに目をやり、うなずき、笑い、時々は自分もとても話したそうに口を動かすのです。

そして、とりわけ感心したのは、楽しそうに話しかけ続ける弟を見つめる子供の顔が、自分の父親の愛情をしっかり感じて、全幅の信頼をおいているとわかったからです。

私には、人目もはばからず、自分に笑顔で話しかけてくれる弟に、子供が言葉にならない声で「パパ大好き!」と答えているように感じました。


この時のことが印象強く残っていた私は、姉の威厳なんてどこへやら。
自分がいいと思ったら、勝手に使わせてもらいます。

そんなわけで、太吉も授乳タイムと寝ている時以外は、私に話しかけられまくる毎日となりました。

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