七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

お盆休みが始まった





今日はいつも混まない道が、

幹線道路やショッピングモールへ向かう筋だけ

やたらと車が混み合っていました。


お盆の帰省が始まったのですね。


ヘルパーの仕事で訪問したお宅も

明日は子ども、孫、曾孫がやってくると楽しそうに

話して下さるところがありました。


我が家もいつもなら1泊だけでも実家に帰り、

カブトムシ採り名人のお兄ちゃんと“夜の山”探検を楽しむところなのですが、

今年は、受験生のスケジュールが厳しく、

お盆の3日間しか塾のお休みがありません。


下の子にはかわいそうですが、今年は実家に帰るのは断念しました。


その“夜の山”探検とは・・・?!


昨年うぇいくさんが出版した人生に必要な知恵は遊びから 春夏秋冬たのしい遊び100


この本の中のコラムに、そのお話を掲載しました。

◇真っ暗な闇で見えるもの◇
「真っ暗闇って知ってる?」
「知ってるよ。お部屋の電気を消したら真っ暗になるでしょう。」
「違うよ。お外の真っ暗闇。」
「夜にお外に出たら、どこでも暗いでしょう。」

いえいえ、そうではありません。
実際に、夜、外に出ても、よっぽどの田舎でない限り、今どき懐中電灯をつけなければ
足下が見えないほどの暗闇を経験できる所は、少なくなっているのではないでしょうか。

そこで、夏休みに、田舎や海や川、山へ行かれたら、自然の真っ暗闇を、子供たちと探検してみませんか。

もちろん、家の近くに田んぼや雑木林があれば、そこへ行ってみるのもいいでしょう。

昼間、罠を仕掛けておいて、虫が集まっているか、調べに行くとか、カブトムシを採りに行くのもいいですね。

また、昼間に下見をしておいたコースを、日が暮れてから、もう一度たどってみるのも、面白いと思います。
同じ道なのに、昼と夜の印象や、自然の様子の違いを、よく感じることができると思います。

いずれにしても、真っ暗闇の中を歩くのは、子供にしてみれば、少し怖いようで、それでいてワクワクする、スリルいっぱいのイベントになりますよ。

我が家は、毎年、夏休みになると、子供たちが楽しみにしているイベントがあります。

それは、奈良の田舎に帰省した時、夜中に、カブトムシを採りに行くこと。

いつもなら寝るはずの時間に、長袖、長ズボンに武装(?)して、虫かごと懐中電灯を
持って、出発~!

地元のカブトムシ採り名人のお兄さんの先導で、近くの自然林が生い茂る山道を歩き、さらに、途中からは、道を外れて山の中に入って行きます。
目指すは、樹液がたくさん出ているクヌギの大木があるところ。

真っ暗闇の中、懐中電灯を照らせば、そこはにぎやかな昆虫の世界でした。
樹液に集まるのは、カブトムシだけではありません。
カナブンやチョウなどいろんな虫が、太い幹に止まっていて、それはそれは圧巻でした。

その上、カブトムシが、木のウロに手を入れたら出てきたり、幹をドンと蹴って揺らすと、バラバラと音を立てて落ちて来たのには、大人もビックリ!

みんなで大騒ぎしながら、カブトムシを、手づかみで採っては虫かごに入れました。

帰りの道中は、すっかり暗闇に目が慣れて、行くときには見えなかった周りの景色がわかったり、虫の音や気配が感じられて、また面白さが違ってきます。
「あれ、水の音がするよ。」
「ほんとだ、あっちが光ってる。流れてるよ。」
「行くときは、気づかなかったね。」
と、小さなせせらぎを見つけたり、

「あっ、セミのぬけがら、発見!」
「あっ、こっちにもある~!」
とか、

「なんか、光ってる虫がいるよ。」
「うわ~、それタマムシじゃないの?」
「持って帰ろう!」
これは、死んでからも、しばらく宝物になりました。

こうして、すっかり夜の山に魅せられた子供たち。
今はカブトムシ採りが目的と言うよりも、真っ暗闇の中で、確かに息づいている世界を体感したくて、毎年通い続けているように思います。

どうぞ、この夏は、ぜひ、みなさんも、真っ暗闇の世界を、子供と一緒に、のぞいてみませんか。



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