七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

オンリーワンを探せ!作戦



一つは、今までやってきた習い事を全部一旦やめさせること。

名付けて“一度全部やめちまいな!作戦”

これは、自信と集中力がなくなった三吉に、学校でのきびしい生活に耐えうるよう、よけいなエネルギー消費を避けるためと、自信がなくなる原因がありそうなものを一旦排除するためです。

実際、習い事の勉強の部分に関しては、本当に集中力がなく、今行っても効果のほどは期待できない状態でした。

しかも、兄とほとんど一緒に通っていましたから、その差を感じて、更にへこむのは間違いなく、今回思い切った措置をしました。

これで、学校から帰って来て、友達と夕方まで元気に遊ぶもよし。ボ~ッとするのもよし。
全く自由にさせました。

やめて最初の頃は、やっぱり学校だけで精神的にへとへとだったのでしょう。

帰ってきても、外へ遊びに行かず、家でひとりで遊んでいました。

しばらくすると、「ひまや~」と言い出したので、「遊ぶのは子供の仕事や。どうやって遊ぶかは自分で考え!」とほっておきました。

するとそのうち、学校で友達と遊ぶ約束をしてくるようになってきました。


そこで、二つ目の作戦です。

名付けて“オンリーワンを探そう!作戦”

これは一つ目で三吉の心の負担を取り除き、二つ目の作戦で、新たに自信と精神力、集中力をつけるように考えました。

それは、二人の兄たちが持っていない、三吉だけの特技を身につけること。

三吉には、一つ目の作戦を伝えるときに、この二つ目の作戦も同時に提示しておきました。

「三吉。今の習い事をいっぺん全部やめたら、お母さんと一緒に三吉に合った新しい事を春休みまでに見つけよう。そして2年生は、お友達なんかに振り回されない強い心の三吉になろう!」

「うん!」

と、本人には言いましたが、実はすでに私の方は、何をやらせるかは密かに決定していました。

これは、お楽しみ的なものや、三吉がやりたいというものではなく、親が客観的に見てこの子にはこれが向いているだろうというものを、あらかじめ用意しておいて、体験をさせ,様子をみて、最終的にどうするか判断するつもりでいました。

三吉に新しく挑戦させるもの、それは「レスリング」です。

相方の先生と相談し、三吉に新しく習わせるものを、この作戦を立てたときから検討を始めました。

条件は、

“兄たちと絶対重ならないもの”

“三吉の体格や性格を生かせるもの”

“ありあまるエネルギーを発散できるもの”

“継続すれば、成果が得られるもの”

これにぴったりだったのが、レスリングだったのです。

ほかにも水泳や野球、空手、柔道、少林寺拳法、トランポリンなど通える範囲内で良さそうなものを検討しましたが、将来的に考えてみてもレスリングが一番いいだろうと決定しました。

これで三吉が、どんな体格か、おわかりかと思います...。

さて、次はいよいよ、体験に行ってみます。

<つづく>


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