七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

よっしゃ!狙いは当たったゾと



でも、実は最初は、これだけは避けていたのです。

だって三吉は、細身の兄たちと体格が違い、良く言えば、肉厚のがっちり型。

まぁ、ぶっちゃけていえば“固太りのドラえもん”という感じです。

しかも大食い。

本人も体型を気にしつつも、食べることは減らせない、と少々悩んだりもしていました。

年長から始めたサッカーは、おブタの選手はいないから、やってるうちにシュッとしてくるかも…なんて思っていましたが、効果なし。

ただし、筋力はしっかりついたみたいで触ると固いんです。

スポーツによって体格がなんとなく決まってくることを考えると、レスリングをしている選手のイメージでは、どうしても痩せることは無理だろうし…。

いや逆にもっと筋肉がついてコロンコロン体型になるかも…とか、そんなしょうもない心配を親としてはしたりなんかして、決めかねていました。

でも、この体型を反対に生かせるものという発想に変わったら、レスリングにたどり着いてしまったのです。

しかも、このレスリングクラブは、監督が元全日本選手権優勝者で、できて5年余りしか経っていないのに、選手の多くが全国レベル。優勝者もいるというツワモノ揃いのチームなのです。

野球やサッカーは人気スポーツで、選手層が厚いですから、その中から突出するのは並大抵のことではできないと思います。

ところが、レスリングは、子供たちに普及して、どこにでもクラブがあるというスポーツではありません。

ということは、今から始めれば、まだ選手も少ないので、頑張れば大会に出たり、賞を獲れる可能性も高いかもしれません。


ルールもろくに知らないまま、そんなことも計算しつつ、体験に臨みました。

とにかく、親がこんなに考えても、やる本人の三吉が気に入らなければ、話は進まないのですから。


そして実際に行ってみると…

小学生、中学生、縦割りの様子。いろんな体格の学生たちが格技場に集まっていました。

中に入ろうとすると、近くにいた中学生の子が「どうぞ」と、さっとドアを開けてくれました。

そして、次々に「こんばんは」と礼儀正しくあいさつしてくれます。

おぉ~、いい感じ。

まさに、私好みの体育会系の雰囲気です。


そのうち、小学生の練習が始まり、子供たちがウォーミングアップで格技場を走り回り始めると、三吉が、

「一緒に走ってきていい?」とウズウズしてやりたそう。

「いいよ。行っておいで!」

そのまま彼は1時間半、休憩もろくにとらないで、柔軟、筋トレ、組み手と続く練習に、見よう見まねで、嬉々として参加したのでした。

監督も「あの子は強くなりますよ」と太鼓判を押して下さり、内心「やったー!」と私は心の中でガッツポーズをとりました。


もちろん三吉は、終わった後、「レスリングやるから、入れてな!」と上機嫌。

しめしめ、狙いは思った以上に当たりました。

本人には、予定通り、春休みまでは仮入部ということにしておいて、監督には、「どうぞよろしくお願いします」と、入部の手続きを頼みました。


こうして、三吉はこれから週3回、せっせとレスリングに励むことになったのです。

<つづく>


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: