七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

三吉、大騒ぎの末・・・



車で近くの公園を一通り見て回りながら、

三吉が立ち寄りそうな友達のお宅に電話を入れました。


でも、どの公園にもいないし、電話のつながったお家には

来ていないとの返事。


「え~~、一体どこへ行ったんや!?」


さすがに仁吉も心配顔で、

「あいつ、おじいさんやおばあさんがしんどいとか言うたら

家まで付き添って行ってやったりするもんなぁ。」


「せやねん。

 それに、『暑いからアイスあげる』とか言われたら、ホイホイついて

 行きそうやしなぁ。」


そう、三吉ならそういう事、やりかねないのです。


幼稚園の頃、私が知らないおばあさんに、

お菓子あげるから家までおいでと言われてついて行き、

お茶をよばれて話し込み、その上、

箱入りのままのいただき物のお菓子を両腕に山盛りもらって

ニコニコ帰ってきたことが何度かありました。


理由は、おばあさんがわが家の前を通ると、

三吉がいつも元気に挨拶してくれるのが、嬉しかったから。


その時も、家の前から突然消えて、随分心配させられました。


相手に悪意やいたずら心がなければいいのですが、

なんせ、このご時世です。


おそらく、友達のところに遊びに寄って、時間を忘れてるのでしょうが、

こんなに長い時間連絡もなしに帰って来なかったことはなかったので、

さすがに、いやな想像を払拭できません。


とりあえず、長男 太吉に自宅待機してもらい、三吉が帰って来るか、

何らかの連絡が入れば、すぐに携帯に電話するように頼んで、

仁吉を塾に送り、時間スレスレで、仕事場の教室に行きました。


落ち着かない気分のまま、4時にレッスン開始。


5時にレッスンが終わりますから、

それまでに行方がわからなかったら、

学校や警察に連絡するつもりでした。


でも、こうしてる間にも何かあったら、どうしよう。

私の判断はこれでよかったのか、など色々頭をよぎります。


笑ってレッスンしながらも、内心かなり動揺していました。


30分後、自宅にいる太吉から電話が入りました。


「三吉、友達連れて、今帰って来たで!

 その子の家で、ずっと遊んでたんやて。」


ホッとすると同時に、叫んでいました。


「帰ったら、大きな雷落とすから、三吉にそう言うとき!!」


<つづく>

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