七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

継続力をつけるには、嫌いなことをやる



例えば数学が苦手だった人は、子供には数学的センスを身に着けてほしいとか、絵がうまく描けなかった人は芸術面が優れた子にとか。

私もその苦手意識のある事に関しては、やはり太吉にはできるようになって欲しいことと、親子で幸せな時間を過ごしたという記憶も多く残してやりたいと思いました。

それでたくさんの楽しい先行体験をした子供は、愛情を知らず知らずに十分に受け取って、人にもちゃんと愛情を注げる子になるだろうと思ったのです。

幼児教室に通い、おうちでも同じように取り組みをし、休みの日には外に出かけていろんな体験をし、親子で楽しく過ごすことを心がけました。

もちろん、子供同士の遊びも大事です。昼間はせっせと公園に行き、家の玄関はいつも子供が声をかけれるように開けておいて、太吉のお友達が自由に行き来できるように配慮しました。

だから太吉は、お友達大好き、遊びが大好きで、しかも私の願いどおり、豊かで自由な発想ができる子に育っていきました。

私の苦手なお絵かきや工作などは、得意というより大好きな分野になり、本を読んだり、お話を聞く中で、とてもユニークなイメージを持ったりできるようになりました。

そんな風に育っていく彼をとても喜ばしい気持ちで見ていた私でしたが、幼稚園に入る頃になるまで彼の致命的な弱点に気づかなかったのです。


それは、「継続力」でした。

確かに小さい頃から、好きなことには集中して取り組むことができた太吉ですが、自分があまり好きではないものは拒否するか、見向きもしないところがありました。

それが、太吉の場合は「単調な繰り返しのお勉強」でした。1才の時はドッツカード、2才の時は簡単な線描きや文字の練習や繰り返しの多いプリントなどでした。

あの嫌がるものがわかったときが、本当は継続力を養うチャンスだったのに、あろうことか私はそれを潰していたのだと思います。

楽しいことばかりを提供して、苦手なことを回避させたのでは、我慢も辛抱も育つはずはありません。

太吉にとっては当時嫌な思いをする習い事はなにもさせていなかったので、せめて嫌がる取り組みを休まずやらせればよかったなぁと悔やまれます。
でも、それらを嫌がるのは子供にはよくあることだし、幼児期の集中力は短いので、今はいたしかたないことだと、あまり深くは考えていませんでした。

ただ、振り返って考えてみると、私は楽しいことをたくさん経験させることに積極的なのと対照的に、嫌がることや我慢させることはしつけ面以外では継続してさせることは特に何もしなかったのです。

例えば、自分で靴をはくとか、お箸で食べる練習などは、できるまで辛抱強くやりました。ただこれらは一定期間きちんと練習すれば、いずれ苦もなく当たり前の生活習慣になってしまいますから、継続力を養うこととは違います。

継続力をつけるには、1.何年も長く続けられるもの 2.少しずつ上達していく達成感があるもの 3.本人があまり好きでないもの という条件が揃っているのがいいと思います。

例えば、幼児の場合は嫌いな野菜やおかずを食べれるようにする。
     出された食事は必ず残さず食べる。

これは短期で終わるしつけと違い毎日毎日繰り返すことができますし、食べれるようになると達成感があります。そして本人はとても辛いですから継続力が身につきます。

もう少し3才以上の子供でしたら、先ほどの3項目に合うような習い事やおうちでの約束事を考えてみてはいかがでしょう。




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