七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

けんかのルール その1



確かにうるさくてたまらん日もありますが、基本的には子供同士で起こったことは、子供同士で解決してもらいます。

親の私がすることは、

「おかあさ~ん!」

と、誰かが言いに来て、しがみついて来た時に、初めて、

「どうしたの?」

と、聞くこと。

それから、事情を聞いて、どうするかを判断します。

それまでは、目の前でけんかが起こっていても、口出しはしません。

それは家の中だろうが、外でだろうが同じこと。

子供のけんかやおふざけが過ぎる行為は、人目をはばからず起こりますから、親が人目を気にして態度を変えると、子供も裏表のある子にしてしまいます。

例えば、家の中でけんかが始まったときは、

「うるさい!いい加減にしなさ~い」

と、大声で叫ぶお母さんが、外では、一変して、

「お願いだから、静かにしてね」

なんて、優しくなったりしたら、どうでしょう。

子供はきっと、

「そうか。外で騒いだら、お母さんはおうちの時みたいに怒れないんだ。」

と、たちまち悟って、逆にお外でやりたい放題になってしまうでしょう。

子供は親の顔色を見るのは、とても上手です。


それと、いちいちけんかが起こるたびに、親が介入していたら、子供が自分で解決することができなくなってしまいます。

けんかは兄弟でするだけではなく、お友達とも起こるものです。

兄弟げんかは、よその子とする時のための、練習でもあります。

せっかくの訓練のチャンスをつぶす必要はないでしょう。

こうして、たくさんけんかの練習を積み重ねて、このあたりでやめておかないと、怪我をするとか、ひっこみがつかなくなるなどの加減を知っていくことは、とても
大事なことだと思います。

また、外でけんかをしてしまっても、周りがどういう風に自分たちを見ているか、だんだんわかってきます。

人前で怒られて恥をかいたり、泣いたり、泣かされたりして、かっこ悪い思いを何度も経験するうちに、子供たちは、外でけんかをすることが、少しづつ減っていきました。

けんかしたくても、外ではグッとこらえたり、口で言って済ませるようにするなど、考えて行動できるようになります。

もちろん、年齢が上がってきたこともあると思いますが、兄弟とはよくしたもので、家では、けんかをしかける張本人の兄が、外では、けんかをする弟たちをたしなめたりするのですから笑ってしまいます。

でも、親が言うよりも兄が、

「こんなとこで、けんかすんの、やめとけ!」

と、ピシッと言うほうが、弟たちにはよく利きます。

親が、何事も経験が大事、と自分も恥をかくのを承知の上で、見守る姿勢を貫いたなら、結果はちゃんと吉と出るのだと思います。

<つづく>


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