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大将の長い長い浪人生活がそろそろ終わろうとしている。
ようやくという安堵感。
今度は・・・大丈夫・・・?という不安感。
新生活への期待感。
これで最後にしてほしいと心から願う。
長い浪人生活で精気を失いかけてたから
新しい生活リズムに慣れるまで、まだまだ一波乱も二波乱もあるに違いない。
今の私には、まだまだ見守るしかできない。
口も出せなきゃ手も出せない。
せめて気持ちよくスタートが切れるように、邪魔しないだけ。
ちょっと遠いけど、大将を誘って出世にご利益があるという神社へ。
都心から離れているにもかかわらず、参拝者には総理大臣や国会議員、
政財界の大物たちと、そうそうたる名前が並んでた。
へぇー、こんななんにもないところなのに、なんて言ったら失礼なのかな?
ご利益うんぬんよりも、大将にはいい気分転換のドライブになったようだ。
行き先は埼玉県にある高麗神社(こまじんじゃ、と言う)。
自分のために行きたいと誘ってくれたんだろうと、大将。
その気持ちが嬉しいと素直に喜んでくれた。
長いトンネルを抜けきるまで、心がまだまだ切り替わってないので
こうやって少しずつリフレッシュしていくしかないそうだ。
ようやく本当の新生活が始まる。