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長押綴

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2011.05.01

自分の思いを形にできたらいいな、という願いの行為。その手段となる絵。
そして絵は「記録」することの手段でもある。

・・・

主人公は、天使のような何か。杖から一日二発「怒りを治めさせる」ビームを放つ程度の能力持ち。
自称優秀のこの子が向かう先は、強制収容所。命の掃き溜め、怒号と銃声塗れの毎日。

その先には絶望しかなかった。
けれどそんな中で、死以外の希望を見出そうとする少年たちが居た。
一人は絵、一人は文でもって、強制収容された人々をひどい目に遭わせる軍人たちを記録し、いつかその情報を持ち出して訴えることを目指していた。

けれど、片方は志半ばで倒れ、もう片方は何のために記録していたのか分からなくなってしまうのだ。

　結局この記録、今は天使が保管しているけれど、時代を超えて記録が焼却されない時がきたら、同じような境遇にあった人の手に渡って、訴えの一助となってくれないのだろうか。
　そうであることを願う。

　ブログ、絵、文、それらは事実や考えの記録でありメッセージでもある。
　誰かを救うメッセージが、どうか燃やされることありませんように。

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