Laub🍃

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2011.09.05
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カテゴリ: .1次メモ
「過剰反応してんじゃねぇよ。うっとうしいんだよ、お前。お前のそれって、何も知らねえ子供に八つ当たりしてんのと同じだぞ」
「あいつはっ…、俺の、俺の柔らかい所に蹴りを入れたようなもんだ!」
「だぁかぁら、あいつはそういうつもりなかったんだって」
「うるさい、お前は何故そうやってしつこく言ってくるんだ!あいつが無神経だというだけじゃないか!!」
「だっ…くそ、僕はお前がそうやって引きずってるのがめんどくせえし、それに振り回されてるあいつのたまの我儘くらい叶えてやりてぇと思ってるだけだ」
「庇う!?庇う必要などないだろう…」

 あーもーめんどくせえ。
 庇った当の本人は知らぬ存ぜずだしよぉ、やってらんね。

「よーぉ、契約者さん?」



「話が違うじゃねぇか。最後まで立ち向かうっつったのに、僕に任せきりって。おかしくね?」
「っ…お、俺が居ても、邪魔だと思ったから……っ」

 契約。こいつの兄貴から、こいつを庇ってやること。
 代償。兄貴に対して立ち向かい頑張ってる所を、僕に見せる事。

「……まぁ、いいや。家庭教師の振りが出来るのは、お前が高校卒業するまで。ま、大学行っても場合によってはついてってもいいけど。それまでにちょっとは立ち向かってみせろよ?」

 じゃねぇと、面白くないだろ。

「……なんで、そんなに面倒なほど親身なわけ」
「俺もイヤ~な姉貴に振り回されてたからなぁ。代わりにお前が立ち向かってんの見たいわけ」
「ハァ!?お前がお姉さんに対して出来ない事を僕にやらせるなよ!つーか自分も頑張れよ!」
「いや、姉貴には敵わねえからな」
「なんだよ、それ……」



 敵わないまま、あちらへ行ってしまった。
 俺を庇って。
 最後まで、勝たせてくれなかった。

「お前には、勝ってもらうからな。……ッつーことで、その為に特訓タイムだ」
「ちょ、ま、うわああああああああ」







悪魔オウ=エン:技能:契約者を努力させること

 友人にクロウ=ニンとかが居るらしい





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最終更新日  2015.10.14 02:52:40
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