Laub🍃

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2011.10.05
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カテゴリ: .1次メモ
 幼馴染の部屋。突然の雨で着替える幼馴染。野球部のこいつは結構いい体をしている。どことなくいたたまれなくて目を逸らしたら、何故か幼馴染が妙に自分の方を向かせようとしてくる。耐えきれずに、俺、男の裸に興奮するんだと言ったら、「そうか、俺もなんだよ!」と手を握られた。
 その瞬間さらにどきっとしてしまい罪悪感で「ごめん、今お前に興奮してる」と言ったら「あはは、そういうの気にしねえって!仕方ない仕方ない、お仲間お仲間!!」と返してきやがる。
 少し救われたと同時に、更にそれに興奮してしまった俺はどうしようもないのかもしれない。
 荒ぶる下半身を持て余していたら、幼馴染は本棚の中の本を一冊押した。

「!?」

 それは壁に吸い込まれていき、カチッと音がすると同時に本棚が左にスライドする。
 えっ…えーーっ……。

「じゃーん!!俺のお宝!!!!!」
「お、おう…すげえな……」



 ベッドの下にも屋根裏にもエロ本がないと思ったら、こんなところにあったのか。

「どうやってこんなもの…」
「恥ずかしながらエロ本隠したい一心で頑張って作りました!!」

 てへへーと頭をかく幼馴染。そういやそうだった、こいつアホだけど頭いいんだった。
 まさに技術の無駄使い。いや、ある意味とても有効な使い方なのか?
 ぐるぐるしていると、幼馴染がその天使のような顔で笑う。

「大事な幼馴染なら、教えてもいいかなーって。これ、自由に使っていいよ!!」

 そんな笑顔で言われたら断れるわけないじゃん。
 見るじゃん。
 吐くじゃん。
 俺の興奮剤って幼馴染限定なんじゃないかって思うじゃん。

 吐くじゃん。
 更に否定したくて幼馴染に似た要素のある作品探すじゃん。
 AV屋のマニアックなもの買っていく客として覚えられるじゃん。
 裏モノのAV売りつけられるじゃん。




「ちょっとお前、これどういうことなんだ」
「あー……えっと、これはまあ、若気の至りで……抜けましたか?」
「抜けたよちくしょう!!!」

 その勢いで幼馴染を押し倒した結果、なんか満更でもなかったから一発やるじゃん。
 なんかそのままそういうことをする仲になるじゃん。

 嬉しいじゃん。

 目下の悩みは、

「早く本命見付けなよ~?」
「……お前みたいなやつなんて、そうそう居ねえよ」
「あはは、ありがとー」

 俺のこの想いが、単なる性癖の集まりで、幼馴染はそれにたまたま合致するキープであるーという誤解をどう晴らすかだ。



*****


主人公は男とか相手のスペックとか一切合切含めて「相手」に恋しているし愛している。
相手は恋愛感情なんて勘違いで、色々なものが都合いいだけなんだろうなと思っている。
恋愛VS性癖。





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最終更新日  2016.08.30 03:15:57
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