Laub🍃

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2012.05.07
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カテゴリ: .1次メモ
化けものは化けるものだ。
人に半端に馴染み深いものに化けるからこそ気味が悪い。

だからこうして姿を半端に化けさせたお前は気味が悪い。
心をそうして半端に化けさせたお前も気味が悪い。

いくつもいくつも中途半端な化けものたちを粛清していく。

己が半端だということから目を逸らすために。
あるいは代わりにゴミ掃除することで、本物からお目こぼししてもらうために。

「こちらへ来ないか」
「化けものだけの世界は案外楽しいと思うのだ」


抜かせ。
そう語る彼らを何人も屠ってきた。
中途半端な協力くらいしかできないのだから初めからやる意味はない。

何より消える瞬間にそいつらが放つ憐みのような愛おしむような微妙な己への想いが一番いらつく。
だからそれに喜ぶ、同調する己の心も殺していく。


いつか己の微妙な、中途半端な、化け物の部分が全て消える日を願っている。
それは全てが真っ白な、すべてが消えた時かもしれない。
それがいい。いつか来る終幕だけを己は今只愛している。





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最終更新日  2016.12.21 05:30:43
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