Laub🍃

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2013.09.04
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カテゴリ: 🔗少プリ
「……」
「…………」
 その部屋では、二人の男が対峙していた。

 一人は甘いマスクの人生イージーモードで歩んでいますという顔をした爽やかな顔にどす黒い本性を隠し持つと噂される男、千里万里。
 一人はいかつい顔に自分不器用ですとからかわれる朴念仁の面に熱い情熱を秘めたムッツリスケベと呼ばれる男、サムライ。

 次の瞬間、猛烈な熱風が辺りを包み込んだ。二人が同時に手を前に突き出したのだ。
 どこまでも簡略化された無駄のない戦い。拳一つが決める勝敗の行方は。

「っ…………」

 膝をがくりと折ったのは非常に高い身長に哀愁を滲ませる男、サムライ。



 サムライは手をぐっと握りしめる。

「……「ぐー」を出してさえいれば…………っ」
「何大げさなことしてんねん」

 冷静な突っ込みをしたのはサムライのある意味でライバルな男、ヨンイル。

「これで窓際の席最後の枠ゲット!これで思う存分体育の時間の先輩を視姦できますよ、ありがとうございまーす!」
「く…………っ」

 彼らが奪い合っていたのは窓際の席。
 学年が違うため彼らは、そこに立つことでしか想い人の授業風景を見ることができない。そして想い人に不埒な目線を向ける者を確認することもできないのだ。

「直……っ」
「直ちゃんならここに居るでー?おーい直ちゃーん」
「!?」



「…?どうした、サムライ。まさかサムライの目の前に居る貴様、サムライの急所を狙いでもし「されとらん」「しませんけど!?」

 その後、直の無事な姿を見て癒されたサムライがヨンイルの
「ま、学年おんなじな俺に任せとき。直ちゃんのことは俺がしーっかり守ったるから」
というある種のセコム兼ライバル宣言にほっとしつつも若干むっすりとするのはまた別の話。


******





久住先輩:3年
サムライ&千里:2年
直&ヨンイル:1年

取り敢えず高校のつもりで書いたけれど中学でもいいかもしれない。

同じ学年でもいいけど年の差でも可愛いですね。
あと苗先輩は中卒でサムライの2つ上。





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最終更新日  2016.08.18 00:55:46
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