Laub🍃

Laub🍃

2015.04.10
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カテゴリ: ◎2次表
賑やかな酒場の一角、こちらは少し静かな面々が揃っている。

「……なんとかなったようですね」
「ふん、あんな辛気臭い顔似合わないってのよ」
「やっぱり女戦士ちゃんに任せて正解だったぁ」
「……お前ら何があったんだ?」


女僧侶、女魔法使い、女盗賊、女武闘家。彼女達は酒を呑みつつ次のクエストのめどをつけている。


「別になんてことないの。街道を行くときに男勇者くんがよぉハーレム男とかからかわれちゃってぇ」
「……くだらん」
「そんなの無視しちゃえばいいのに!」

「思春期と言えばぁ、男の子達って魔女退治できないよねぇ?みぃんな魅了でやられちゃうんだものぉ」
「では、私達が取り組むとしましょうか」






逆の角。こちらでは、男たちが引きずられて行った後の面々が残されていた。

「だからうまい話なんてねぇって言ったのによォ」
「女戦士の持ってきた話だしな」

皮肉気に笑う男遊び人と男魔法使い。
その二人をなんとも言えない表情で見ているのは、新しく卓に着いた男武闘家と男剣士だ。

「…くだらん話をしとらんで、次のクエストはどこがいいか選べ。男僧侶達はなんだかんだで泥人形を倒しに行ったぞ」
「分かってる。……俺達は…金コカトリス辺りが手頃か?」
「あぁいいですねぇ、若さというものは。私も若い頃は……」

「お前もおっさんだろう」
「おっさんくせェだけだ、おっさんじゃねェ!」


今日も酒場は賑やかだ。





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最終更新日  2018.03.12 12:53:18
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