Laub🍃

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2017.05.20
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テーマ: 7SEEDS(9)
カテゴリ: 🌾7種
最終回直前号。今回は群像劇らしく、何人もの「ゴール」が重なり合っていく形となっています。
次の号の7日前という時期ですがちょっとだけ感想と、次回への期待を書きたいと思います。
一回記事が消えてしまったので少し短めとなります。

最終回直前だけど今だに分からないもの
・涼の十字架(花・美帆と関係あり?)
・何人かのコネ
・夏Aなど幼馴染キャラのなれそめ

番外編とても楽しみです。

最終回で恐らく明らかになるもの

・茂が最期に打った楔(数十年前だから使えるとしても他のものとの兼用になるだろうけど)
(むしろ安居が楔を回収するパターンかもしれない)
・切り離した茂の荷物の行く末…(何もないかもしれないけど)
・安居の右手の手相
・「新」は、どんな子に育つのか。くるみさん似のほうが平和そうではあるけど流星似の場合も見てみたい。
・嵐と花の再会後「話したいことがあるんだ」
・みんなのコネ?



さて感想。

・安居が牡丹さんって呼んでるのがなんか可愛い




***

●安らぎを支えるもの


流星がめちゃくちゃしっかり支えられる(そして心配性な)お父さんになりそうなこと。

百舌さんの死亡フラグが立っていてそれを苅田が目撃した(だけど誰にも言えない)こと。
…もしかしたら勘違いかもしれないし、勘違いでなかったとして、言っても悲嘆ややりきれない気持ちを仲間に及ぼすだけだろうから、抱え込んでしまっていること。

蝉丸が完全に調子に乗っておりアホの面目躍如していて安定の蝉丸なこと。
思考停止しつつもなかばしょうがないなぁという気持ちに満たされつつあるナツが可愛いこと。



まつりちゃんの激励、叱咤がとても健気で悲痛なこと、
だからこそ涼が一緒に登ってほしいと言い、その上「俺に必要」と発言するに至ったこと。
(その後の涼と一緒に居るまつりちゃんが眼を見開いてあせあせしてるのが可愛い)

ライバルの新たな成長と、大事なものを彼なりに握りしめている様子に優しい気持ちを抱いた安居が、
またある意味親の再婚を微笑ましく見守る子供のように 少し微笑んでいること。

ーそして安居が、助かるものも助からないような言い方をしないようにしていること、
茂と、過去に対し
「一緒に行こう」
「今度こそ未来に一緒に行こう」
と、言えたこと。


安居の「変な臭いがしてるぞ」は、
茂の言った「なにか臭う」に重ねた、
子供の頃の記憶から漏れ出した言葉。


その臭いは、死の臭い。

死漏化した茂の臭いはもしかしたら、茂があの時感じた、安居がのばら達と再会してしまった時の血と涙の臭いと似ていたのかもしれません。

その不安と痛みを与える臭いは、安居が茂と一緒に未来へ登っていって、
茂が千の風になった時に、生のにおいに変わるのかもしれません。


要さんに貰った道具で支えているとはいえ、あまりに軽く、そして脆い茂の亡骸。

その亡骸は、崩れるであろうことが何度も示唆されています。

それでも「きれいなまま残す」ことでなく、安居は「一人ぼっちにしない」ことを選びました。

さて、最終回で茂の最期の姿を崩すものは何なのか。
そのとき、安居はどのように茂に向き合っているのか…


幼馴染で、親友で、傍に居ることが当たり前だった二人。
ばらばらになって、自由に動ける体が欠け自由に思う心が欠けてしまった二人。
お互いに寄りかかっていて、お互いに励まし応援しあってきた二人。

次回がどんな「ゴール」だとしても、その声が互いに届きあっていてほしいです。


●次回に続く死亡フラグ

嵐の
「花のために死ぬのは俺なんですけど」
について。


多分1巻からずっと花が心配と言い続けてきた貫禄の神髄と、
周囲から死にそう死にそう無茶すんなって言われまくった結果の覚悟の発言だということと、
おそらく嵐の闇的な処の発露でもある…
のかなー…とも思うため気軽には語れないのですが、ひとまず


生き残った後は確実に蝉丸あたりにからかわれると思うのでそれを楽しみに待っています。


夏Bすなわち生存率100%。
夏Bのアホらしくなるほどの「これでいいのだ」感があるからこそ、7SEEDSの世界観の一角は無事保たれていると思うので嵐・百舌さんともに生存しているルートを信望します。


●小瑠璃の道での「今度こそ助ける」について

嵐の今の状況が、繭ちゃん、雹くんと重なっている所がたくさんあること。

 坑道で
 小瑠璃のほうには風が吹いていて
 あたりは夜のように暗くて
 助ける相手が死ぬ覚悟もしている(ように見える)こと。

…と、前と違う
「もう一人がそばにいる」こと。
沢山の辛い想いを乗り越えるしかなかった夏Aだからこそ出来る仕事があること。
この施設に眠るくりくり同盟たちの心を、小瑠璃が拾うことができたこと。


その溜まり切った物事が昇華される時を、心待ちにしています。




あと嵐が死んでも泣かないように釘を刺された花と、
ガン泣きすることで泣いてもいいんですよと寄り添うナツ
二人の姿がなんとも小さくて、愛おしかったです。


今後のカップル展開も気になりますが、このシーンを見た瞬間、
W主人公の今後の関わり方と互いに影響を与えていく様子が見たいなあと強く感じました。

***

●命をかけるということ

「誰かを助ける」
「自分の命は」?


どうにか死亡フラグ回避した新巻さん。
そして生きて戻った新巻さんは、

「生き残った罪悪感」を遥かに凌ぐ、
「守ってもらった感謝」を感じました。


自分と親友と二者択一を突き付けられた安居。
茂に命を懸けて助けられ、未来を愛せなかった安居は、

「足を引っ張った罪悪感」を遥かに凌ぐ、
「茂の最期の誇りを知る」ことで、茂の姿も、未来も、直視することができました。


相手のどうしてもしたかったことを汲み取っていくことでー過去を眠らせたままにしないで、
未来へ生きていこうとする矢のように真っすぐな姿勢は、昇華しようとする途方もなく大きな決意を秘めた目は、とても綺麗だと思います。



……なので、要さんにもどうか、そんな目をしてもらえないか、と考えてしまいます。



百舌さんの片腕は囮だと思いたいです。

卒業した後も母校を訪問するように、恩師と酒を飲みかわすように……は無理だとしても、


夏Aと「先輩と生徒」以外の接し方をしていく姿を見せてほしいです。
命をかけたやり取り以外で接することが難しくても、ピンチの時だけ関わるという道もあるはず。

命を刈り取る形をしていた要さんは同時に命を育てる形をしていた時期だってあったわけだし、と
どうしても願ってしまいます。



思い出話でもいい。
言ったことの真意を確かめるのでもいい。

そして、

「これでよかったのか?」
でも
「これでいいのか…」
でもなく

「これでよかったのか。」


と沢山の人に囲まれて大往生する要さんをぜひとも見てみたいです。



一緒に暮らすのが難しいならいっそ海外組と






……豪運だったりプロフェッショナルだったりするだれかさんたちの力が今こそ役立つとかプロジェクトXみたいな展開ないかなって期待している自分がちょっといます。







さて、結婚話と終わり方について。

・夢オチ→×
・BASARAに続く→富士山再生の技術が必要
・そして何年後…→死亡者なし・子孫や氏族
・短編をお楽しみに→それぞれの視点での、生き甲斐の話



とすれば、やはりそして何年後…かつ、短編をお楽しみにが一番見たいですね。


何人かずっと未婚の人がいてもそれはそれで乙かもしれません。
未婚に至る理由と、結婚しているということでしょうから。



あと個人的に、目印を残す存在として縁の下の力持ちをやっていたちまきちゃんの
「徹底的に観察者」だからこその目が歴史の記録者にとても向いているような気がしてなりません。

大事な人を喪ったとき、ちまきちゃんに絵の道具の使い方、書き方を習って遺影を描く誰かの姿があるとして。
そこで手助けをしながらも、描く人と描かれる人をふたりきりにできるのがちまきちゃんなのではないかなあ、と勝手に思いました。



ひとまず今回はここまで。
お読みくださりありがとうございました。





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最終更新日  2017.05.27 19:29:09
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