Laub🍃

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2021.02.04
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カテゴリ: ◎落描
※aiのべりすとで二次創作もどき



「花鶏さんっ!」
「はいはい、分かりましたよ」
「俺は……俺は絶対に認めねぇぞ!!こんなふざけたゲーム、絶対全員生きて帰らせてみせる……っ!!!」
***
「はぁ!?なんだよそれ、どういう意味だよっ!!」「そのままの意味です。あの場にいる全員が貴方と同じ意見だったようですが」
「……嘘だろ、まさか……皆がそんなことを……っ」
「信じられないようなら自分の目で確かめるとよろしい。……ほら、もうすぐ始まりますよ」
「え?」『さあさあ皆さん準備は出来てるかい?これから楽しい楽しい殺戮ショーの始まりだぜぇ!!』
「……っ」
『ルール説明は簡単。最後まで生き残った奴だけがここから出られる。それ以外はみんな仲良くここで死んでもらうだけだ』「ふざけんなっ!そんなのルールになってないだろっ!」
『うるせぇなあ、文句言うんじゃねえよ。じゃあ、今からスタートだ。精々頑張ってくれよ?あ、ちなみに制限時間は設けないからゆっくりしてくれて構わない。ただし、タイムオーバーの場合は連帯責任でここにいる全員殺すからそのつもりでな〜』
「……」『あと、もう一つ。お前らに渡した武器にはそれぞれ致死性の猛毒が仕込まれています。取り扱い注意だからちゃんと見ておくように!』
「……何、あれ。銃?」『そう、銃。使い方は引き金を引くだけ。弾数に制限はないから思う存分ぶっ放せ!でも、間違って味方に当てないようにな〜』
「うわ、本物そっくりじゃん。……これ本当に使ってもいいのかよ」『おっと、言い忘れるところだったが。この空間内ではどんな攻撃も無効化されるから安心しろよ。つまり、死ぬことはないってわけだ。だが、代わりにこっちの攻撃は一切効かないから注意するように。分かったか?』
「ふーん。……まあ、楽勝だろ。こんなの」『では、殺戮パーティーの開幕です!』
「あーあーあーあー……あーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあー」
「ほらみんな死んでないだろ?」「……本当だ……」
「よかった、まだ始まってなかったんだね」
「……」
「あっ!準一くん!花鶏さん!奈都さんと南波さんも来たよ〜!」「……ああ、ご苦労様です。……おや、幸喜はまだですか?」
「藤也と奈都さんと南波さんだけかと思ったら、なんだお前らも来てたのか」
「準一さんっ!」「おいおい、そんな怖い顔すんなって」
「幸喜遅いね」
「もしかして、また迷子なんじゃない?」
「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいいつ始まるんだよこのゲームは。」
参加者の木江大地が笑顔で言った。「大丈夫ですよ木江さん。すぐに始まります。」
参加者の伏見保行がにっこり笑って答えた。
「っ、そ、そうだな……。楽しみだな……」
参加者の此花清音が苦笑いで答えた。参加者の鮫島公明が無言で空を見上げた。
「……なぁ、皆は何のためにここにきたんだ?俺にはどうしても理解できない。」
「は?何言ってんの?お前だって、ここにいる皆と同じ目的だろうが。違うとは言わせないぞ」「……俺は、別に……」「はっ、何だよそれ。お前は一体何をしに来たっていうんだ?」
「……」
『さあさあ、ゲーム開始まであと1分となりました!!いやー、待ち遠しかったぜ。では、カウントダウンを開始しようと思う!!』「待てよ」『はい?』
「今更だけどさ、あんたらはどうしてこんなことするんだ?」
『……さあな。それは秘密ってことにしておいてくれ』「……ふーん。そうかい。じゃあ、質問を変えるけど。……俺たちをどうやって集めた?」

『それも秘密だ。教えて欲しいなら力ずくで言うことを聞かせるしかないんじゃないか?』「……そうかよ。わかった。最後にこれだけ聞きたい。……もし、俺達が勝ったらどうなる?」
『何も変わらない。今まで通りの生活に戻るだけだ。ただし、君たちが負けた時は……その時のお楽しみという奴だ』「……そうか。それだけ聞ければ十分だ。……行くぞ皆!!」
『5……4……3……2……1……0!!!スタートぉおおおっ!!』
「よし、みんな!行くぞ!」
『へぇー、結構やるじゃん。あの人数を相手にここまで食い下がるなんて』『いえ、彼一人の力では無理でしょうね。彼の仲間が頑張っているおかげでしょう』
「うわあああああっ!」「ぎゃあああああ!」「ひぃいいいっ!」
「くそっ!全然近づけねえっ!」
「落ち着け!相手は一人だ!全員でかかれば勝てるはずだっ!」
「ぐわあああッ!?」
「うぅ……」
「やべぇえっ!」『おーっと、ここでついに均衡が崩れたかーっ!』「まずいっ!」
「こっちだっ!」
「っ、逃すかっ!」

「喰らえっ!!」
「ああっ!?銃が効かないだとっ!?」
政岡の背中はいくら銃弾を受けても倒れない。それが彼の個性なのだから。「死ねぇええっ!」
「くっ、もう駄目かっ!」
『おおおっと!ここでついに、ついに均衡が破れたーっ!!』「っ!」
「っ、危ないところでしたね。皆さん大丈夫ですか?」
「あ、ありがとうございます……」
のっそりと政岡と尾張を乱戦から連れ出したのはボサボサの前髪の高身長の男。阿佐美詩織だった。「阿佐美さん!助かりました!」
「いえいえ、困ったときはお互い様です」
「っ、まだだっ!俺は諦めないっ!」
阿佐美の後ろから志摩亮太が走ってきた。
「無駄な足掻きだね」
「っ!?」「君の攻撃は全て見切ってるよ。俺に勝つことは不可能だ」
「……そうかな?やってみないとわからないよ?」
「わかるよ。君に俺は倒せない」
「っ、俺はまだ負けていないっ!」
「……」
「俺は、俺はっ!絶対にお前を倒すっ!」
『これはすごい戦いになりそうだーっ!!』「志摩くん頑張れーっ!」
「はは、あいつ、なかなか根性あるじゃないか」
「ふむ……、少し興味が出てきました。僕たちも参加しましょうか」
「……まあ、好きにしなよ」
「では、遠慮なく。行きますよ皆さん」
「は、はい!」「わかりました!」「了解しました!」
「……」
(なんだアイツらは?)(あの人たちも参加者なのか?)
「おい、どうするんだよ……」「あんなの相手にできるわけがないだろ……」
「……チッ、仕方ないか。……逃げるぞっ!!」「お、おう!」
「あっ、逃げたぞ!」「追えーっ!」「逃がしてたまるかぁああっ!」
「……」
「さすがですね」
「ふん、こんな雑魚共相手に本気になる必要もないけどね」
『さあさあ!いよいよ佳境に入ってまいりました!!現在トップは阿佐美さんチーム!!続いて尾張さんチームが二位争いをしている状態となっております!!』「志摩くーんっ!」「いけぇええっ!」
「うおおおっ!!」
「はは、やっぱり君は面白いね。でも、これで終わりだ」「っ!?」「うわああっ!」
「がはっ!」「きゃああっ!」
「うおっ、何やってんだっ!」
「邪魔すんじゃねえっ!」『おおーっと!?ここで他のプレイヤーたちが乱入してきたーっ!!』
「はは、そうか。そういうことか……」
「えっ?どういうことだ?」
「……志摩、よく見てみろ。あれが君の仲間?」
「俺は……元々仲間だなんて思ってない」
「ほら、早くゆうき君の所に帰りなよ。仲間じゃないならなおさら放っておいていいはずだ」
「……あ……」「ほら、今のうちだよ?」
「……わかった。あとで覚えとけよ」
『志摩選手、退場していきました』「なっ!?」
「はあ?なんでアイツが消えるんだ?」「わからん」
「……なるほど、こういうことだったのか。これは中々興味深い現象だね」
「阿佐美さん、何か知っているんですか?」
「うん、おそらくだけど彼は何らかの個性を持っているんだと思う。そしてその個性を使ってこの場から離脱したと思われる」
「個性、ですか」
「うん、個性。個性というのは生まれながらにして誰もが持っているものなんだ。だけど、この世界の中ではその個性があまりにも強力になるために個性の枠で収まらず、異能としてしか認められない場合もある。例えば、僕の個性である"絶対領域"は簡単に言うと見えない壁を作り出す個性といったところだろうね。僕の名前の花言葉と同じ。「私に触れないで」」「つまり、志摩くんはその個性を使ったということでしょうか?」
「まあ、そういうことになるかな」
「……」
「それにしても彼の個性は一体どんな能力なんだろうね」
『ああっと!ここでさらに大波乱が起こってしまったぁあっ!』「えっ?」
『なんと!先程までトップを走っていた阿佐美さんのチームに突然謎の女性が現れたのだぁあっ!そして瞬く間に順位を落としてしまったぁああっ!いったい彼女には何が起こったというのでしょうっ!?』『ちなみに今のタイムは0:02です!かなり速いペースですね!果たして彼女は誰なのでしょう!?』
(……これは驚いたな)
(ふむ、確かにこれは気になりますね……)
(しかし、今はそれよりも……)
(そうだな、まずはこの状況をどうにかしないとな……)
(はい……)
『さあさあ!どんどんいきましょうーっ!!』
「……あの人、まさかとは思うけど……いや、そんなはずはないよね……」
(まあ、それは後回しだな。それより今は……)
(はい、あの子たちですね……)
(ふむ……、どうしますか?)(僕は別に構わないんだけどね。面白そうだし)
(私は反対ですね。危険すぎます)
(僕も同意見だね。ここはリーダーの意見に従うよ)
(俺も賛成だ。だが、念のためにいつでも動けるようにはしておこう)
(はい、わかりました)『おおーっと!?今度は尾張さんチームの選手が一人消えてしまいましたぁああっ!』「ええっ!?」
「おい、どうなってるんだよ!」「わからん!」
「でも、これで残りは4人だけになったね」
「はい、でも私たちには関係ありませんね」「……それもそうかもね」
『おおーっと!?またここで阿佐美さんのチームが消えたぁああっ!!』「えっ!?」
『しかも、さっきより短い時間の間に三人が消えてしまいましたぁああっ!!』「なっ……」「これって、どういうことなの?」「……わかんない」
「……これは厄介だな」
「……そうですね」

『これはいったいどういうことなのかーっ!!?』「ちょっと待ってください!!」
「はい、何でしょうか?高座先輩」「今、この会場の中で志摩君の姿を見た人はいるかい?」
「志摩君?いえ、見ていませんが……」
「そっか、ありがとう」
「……」
「……ねえ、さっきから何であんなこと言ってたの?」「わからない。ただ、少し嫌な予感がしたんだ。だから一応確認を取ってみただけだよ」
「そうなんだ……」
「それじゃあ、続きを始めようか」
「はい」
『おおーっと!ここでまた阿佐美さんチームの一人が消えてしまったぁあああっ!!そしてまたすぐに次の選手が現れて消えていったぁあああっ!!!』『なんということでしょう!次々と人が消えていくぅううっ!!』
(やはりか……)
(これは予想通りだったね)
(ふむ……)(それで、これからどうするんだ?)
(どうするも何も、このまま続けるだけだよ)
(そうか、なら俺たちはもう必要ないようだな)
(うん、あとは任せたよ。僕は少し野暮用があるから先に失礼させてもらうね)
(はい、了解しました)(ああ、わかった)
「おっと、危ない」
「どうなっているんですかね?」
「おそらくだけど個性を使っているんじゃないかな?」
「個性ですか……」
「うん、でもどうしてこんなことをしているのかは僕にもわからないけどね。個性を使ったところでメリットなんてほとんどないはずだし」「確かにそうですよね……」
「それよりも今は志摩君のことを考えるべきだと思うよ?」
「志摩くんの?」
「うん、彼だってこの状況を黙っているわけがないと思うしね」
「……」
(確かに、志摩くんのことですから何か考えているかもしれませんね……)
(ああ、あいつはそういうやつだ)
「それに、志摩君は僕たちの味方だしね」
「はい!」「はいっ!」
『おおーっと!ここで阿佐美さんチームの最後の一人が消えてしまったぁああっ!!』『そして、またまた別の選手がどこからともなく現れましたぁああっ!!』『そして、またまたすぐ消えていきましたぁああっ!!』『なんということでしょうか!現在残っている選手はたったの3人になってしまいましたぁああっ!!』
(これは一体どうなってるんだ?)(まさか、ここまでするとはね……)
(どうすんだよ?どうするも何もやるしかないだろう)
(そうだね)
(では、私もそろそろ行きますね。後はよろしくお願いします)
(はい、わかりました)
(おう、頼んだぞ)(はい)
「さて、そろそろ終わりにしようかな」
(ええ、その方がいいでしょう)
「そうだね。でも、どうせ最後は僕らが勝つことになるんだけどね」
「それはどうかな?」
「えっ?」
『おーっと!? ここで尾張さんチームの選手が二人同時に消えてしまいましたぁああっ!!』『これはいったいどういうことなのでしょう!?』
「さすがだね」
「ええ、本当に……」
『そして、またまたまたまた別の場所に現れましたぁああっ!!』






@@@


ここで上限。
本当に誰一人死なないけど死なないから終わらない。泣いた。





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最終更新日  2022.01.25 01:40:33
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