トドのつまりは・・・

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2011年01月03日
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カテゴリ: 電子書籍


Kindle3は、日本語PDFに対応するとはいえバグだらけとの話を聞くし、そもそも、有料配信のフォーマットであるAZWは、いまだ日本語に対応するどころか、日本語仕様さえ公開されていない。
この状況で、どうやって昨年末までに参入するのだろう?と思っていたら、やはり方針転換があったようだ。
一部の雑誌記事などを読むと、Amazonは、日本市場については、独自形式ではなく、XDMF形式で配信する方針に転換したようだ。
当然、Kindle自体も、XDMFのリーダー機能を搭載する必要があるから、その開発期間を考えれば、昨年中にサービスを開始できなかった原因として、納得である。

そもそも、Amazonが電子書籍を新たな国で展開してゆくときに、独自方式のAZWを、日本語だけでなく中国語などの2バイト言語や、アラビア語なども含めて、仕様拡張し、関連ツールも開発してゆくことには、限界が見えていたのだ。一体どうするのだろう?と、ずっと疑問に思っていた。

今後のことを考えれば、国際標準フォーマットに転換して、ビジネスを展開してゆかざるを得ないはずなのだ。
では、それがEPUBかというと、EPUBも欧米主導で決まった規格だったため、縦書きもある2バイト言語への対応が全くダメ。それらは、EPUB3.0規格の完成を待つ必要がある状況で、今すぐ製品やコンテンツを出せる状況にはない。そもそも、EPUB2.0のままであれば、AZWのままでも応用範囲は大差ないのだから、Amazonにとって新たにEPUBを配信フォーマットとして採用する意味がない。

縦書きやルビなんか要らないから、EPUBでいいじゃないか、という人もいるが、それは、視野の狭い了見であり、本を出す側としては、どうしても縦書きで出したい本があるときに、それを出す手段がないというのは、問題だろう。


となると、今後の国際展開をにらみ、一応国際標準にも採用され、日本語だけでなく中国語などにも適用可能で、DRM(著作権保護)の方式も規定されているXDMFの採用に、Amazonが決断したとしても、不合理ではないだろう。

そして、もし、AmazonがXDMFを採用したとしたら、XDMFという規格にとっては大きな転機になるだろう。XDMF自体は国際規格なのだから、誰でも自由に利用できるのだが、これまでXDMF関連ツールは、実質的に企業向けの高価なソリューションしかなく、個人がXDMF形式で本を出版することは困難だった。
しかし、Amazonが個人向けのツールを開発して、無料で利用可能にしてくれれば、現状あるXDMFの不自由さはなくなっていくに違いない。
XDMFがガラパゴスと揶揄され、日本だけでこじんまりと生息し続けるのか、日本発の国際標準規格として、世界で使われるようになるのかは、ここ数年の動向にかかっているだろう。


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最終更新日  2011年01月03日 07時25分44秒
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