トドのつまりは・・・

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2012年02月17日
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カテゴリ: テレビ


スマホ向け放送局「NOTTV」4月開局、ドコモの対応端末発表 - ケータイ Watch

いよいよモバルマルチメディア放送が開局するらしい。ドコモから対応端末も発表になり、4月1日から、本放送を開始する。
調べていて、ちょっとびっくりしたのは、電波が出るのが、まだ公開前の東京スカイツリーであること。
電波を遠くに届けたければ、当然、そうするのは理屈として分かるのだが、まさか、地デジのテレビ局が移ってくる前どころか、一般公開前に、真っ先にスカイツリーを使うのが、「NOTTV」なのだとは知らなかったな。

【PC Watch】 NTTドコモ、モバキャス対応タブレット/スマートフォン発表 ~Xi対応7型タブレット「MEDIAS TAB」など

端末は、スマフォ「AQUOS PHONE SH-06D」とタブレット端末「MEDIAS TAB N-06D」の2機種。

  • sh-06d.jpg


「SH-06D」は「NOTTV」が3Dコンテンツの配信を行うとか、「NOTTV」が見やすいよう横置きスタンドが付属したりするが、「NOTTV」対応以外はいたって普通のスマフォ。これなら、それほど値段は高くないかもしれないな。

  • N-06D.jpg


「MEDIAS TAB N-06D」は、Xi、ワンセグ、赤外線、防水まではまだ分るが、おサイフ、通話機能(どちらもあまり意味があるとは思えないが)までも内蔵し、スマフォの機能をそのままタブレットにしたような端末だ。
ツインカメラ、高音質スピーカー&サラウンド、DLNA/DTCP-IP対応などAV機能も充実し、フル装備のAndroidタブレットとなっているため、値段は高そうだ。

NOTTV モニターキャンペーン

対応端末を、2万台を貸し出すモニターキャンペーンも行うので、興味ある人は、3月1日以降申し込みましょう。

さて、正直、まずはドコモが一番乗りのサービスなので、auユーザーの私にはあまり興味がなかったのだが、ARIBや総務省の公開資料を読んで、少し勉強してみた。

携帯端末向けマルチメディア放送システムISDB-Tmmの概要(PDF)


規格や運用規定は、次のものが関係しているようだ。

ARIB STD-B46 セグメント連結伝送方式による地上マルチメディア放送の伝送方式標準規格

ARIB STD-B45 標準規格名 デジタル放送におけるダウンロード方式標準規格

ARIB STD-B53 セグメント連結伝送方式による地上マルチメディア放送用受信装置標準規格(望ましい仕様)

ARIB TR-B33 セグメント連結伝送方式による地上マルチメディア放送運用規定

放送方式的には、ISDB-Tmmという、ワンセグ放送を拡張したような方式になっていて、チューナーの復調やエラー訂正方式は、地デジの技術を利用しているため、フロントエンド部は、ワンセグや今後始まるV-LOWラジオ放送と兼用の部品も出ている。
今後は、一つのチューナーでフルセグの地デジも受かる端末も出てくるかもしれない。

映像コーデックは、ワンセグ同様H.264/AVCだが、映像フォーマットは、ワンセグのQWVGAクラスからWVGAクラスに解像度がアップし、スマフォの画面に見合う動画が見られるようになる。フレームレートも倍の30fpsにアップしたので、スポーツ中継でボールを見失うようなことも減るだろう。

また、リアルタイム放送だけでなく、ファイルキャスティングと呼ぶ蓄積型の配信サービスもできるよう規格が追加されているのも特徴で、FLUTEという国際規格をベースに、UDP/IPベースでIPパケットを片方向伝送(マルチキャスト)する。
IPパケットには、IP over MPEG-2という規格に基づいて、リアルタイム放送と同じ形式の動画コンテンツを流すことも出来るが、規格上は、MIMEタイプを指定し、MP4などの携帯電話でおなじみの動画や、それ以外の汎用のファイル伝送にも使える。(この点については、あの暇人氏も、あまり資料を深追いしていないらしく、放送のTS形式の動画しか配信できないと誤解しているみたいだ。)

また、動画ファイルの場合は、放送でパケット落ちしたIPパケットを、ネット経由で取得して補完する規格も定められており、実際に運用も行うと、展示会の説明員が言っていた。
ここらの補完方式は、配信をIPベースにしたことにより、設計が簡素化できたに違いない。

実際のコンテンツ配信サービスとしては、まずは、音楽ファイルや電子書籍、スマフォアプリなどの配信を検討しているようで、動画に関してはリアルタイムで流せないHD動画の配信も考えているらしい。また、リアルタイム放送の視聴中に、関連するアプリなどをPUSH配信するようなこともやるらしい。

心配なのは、ISDB-Tmm方式のチューナーの消費電力が、原理的にワンセグチューナーに比べて大きいはずであることや、放送を見ていなくても、コンテンツをダウンロードすることで、今以上に電池が持たないスマフォになりはしないかということで、この辺は、現物を使ってみてのレビューを待ちたい。

リアルタイム放送は、基本2~3チャンネルを流し、それと並行して、余った帯域で、ダウンロード型のコンテンツ配信を行う。全部が利用できて、利用料金は月額420円(最初の1ヶ月は無料)と、携帯のコンテンツサイト並みの料金を狙っているが、どの程度魅力ある番組が流れ、果たしてどの程度利用者を獲得できるかは、初めての試みだけに全く予測がつかない。


「NOTTV」のような放送は、初期の設備費用が膨大だが、いったん設備が出来れば、配信に掛かるランニングコストは、ネットの動画配信に比べて格段に安くつくため、意外と単年度の黒字化は容易かもしれないな(設備投資の償却は相当大変そうだが)。

また、端末が2種類では話にならず、サービス普及には対応端末の増加が必須だが、「2012年度上半期には、さらに対応の5機種を追加予定」とのことなので、夏モデルでは5機種増えるらしい。
原理的にみても、ハードウェアの大部分はワンセグと共用できるし、ソフトウェアに関しても、大部分はAndroidのアプリとして汎用化できるため、ドライバ部分のみを作りこめばいい。
このため、ワンセグを搭載したスマフォと比べ、「NOTTV」に対応するコストアップは僅かであり、有料放送に対応するハードを搭載する場合、キャリアから端末メーカーに何らかの価格支援を行うことが多いため、だとすると、ワンセグ搭載の国産スマフォは、今後標準的に「NOTTV」に対応してくる可能性は高いだろう。

追って、ソフトバンクやauからも対応スマフォは発売されそうだが、私は、スマフォにワンセグは要らないと思っている派なので、個人的には縁遠いサービスかもしれないな。

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最終更新日  2012年02月17日 00時31分56秒
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