キツネノテブクロ

キツネノテブクロ

イタリアまで9748キロ!


8時に旦那さんに岡山駅まで車で送ってもらいました。

駅前には、死んだつぐみが一羽・・・。
空を飛ぶ鳥の死骸・・・。空を飛ぶ飛行機にこれから乗る私。
不吉だ! と思い、駅の中央玄関前で
托鉢に立っているお坊さんに、500円、献金しました。
旅の安全を祈願して・・・。
駅前では、hydeの新曲「HORIZON」が流れていました。

大体私は新幹線に乗る事にも慣れていません。
関西国際空港に行くのも初めてです。
国外に出るまでに、かなり緊張しました・・・。
新大阪で「はるか」(関空→大阪→京都を結ぶ列車)
に乗り換えたときは、
TOKIOの新幹線PR曲「AMBITIOUS JAPAN」が流れていました。

でも関空のHPを事前に見ておいて、役立ちました。
大きくてきれいな空港なのですが、
搭乗口前にも免税店と一緒に
きつねうどんやたこ焼きの売店がありました。(^.^)

海外で使えるボーダフォンのレンタルも受け取り
(10日間で7千円、通話料は別途)
乗る飛行機を見ると、あれ?確かJALだったはずなのに・・・。
そこにいるのは緑と赤のアリタリアの機体。
JALとアリタリア航空のトランジェット便という
格安チケットだったので、運がいいのか悪いのか、
アリタリアの飛行機に当たってしまいました。

ってことで、いつもながら、
なんでこんな大きな機体が空を飛ぶのか不思議に思うのですが、
黄色くかすんだ下界を後に、無事飛行機は離陸しました。

アリタリア機には、
日本人スタッフ(多分JALの人)も乗っているのですが、
ほとんどがイタリア人でした。
ハンサムなイタリア男性もいて、ちょっと目の保養でした。

機内食は、日本食かイタリア食で選べました。
イタリア食は、チーズとハムと、
マカロニバジルソースあえ、硬いパン
(日本で普通売られているパンは、デニッシュだったんですね。)チキンのトマト煮込み、サラダ、温野菜、クラッカー
などでした。

しかしエコノミーの席は狭い!
トイレに立つにも通路側の人にいったんどいてもらわなければ
ならない狭さなんですね・・・。13時間はちょっと辛かったです。

飛行状況の様子が常にモニターに写し出されているのですが、
朝鮮半島上空を飛び、窓から黄色い北京の街も小さく見え、
雲の合間からゴビ砂漠も見えたときは
ちょっと感動しました。すごいなあー、と。

飛び立ったのはお昼の12時でしたが、
太陽と一緒に飛んでいるのか、ずーっと太陽が地平線すれすれに
見えるんですよね。
それから、ロシア、東欧の上空を飛び、イタリアに着きました。
ユーラシア大陸って、大きい!
もうこの時点で「子供達にもこの体験をさせたい!」
と思いました。

イタリアのローマに着いたのは、同じ日の夕方でした。
5時間しかたっていない?
いえ、時差が8時間あるのでやっぱり13時間たっているのですが、
なんだかわけわかんない・・・。

母はローマのフィオミチーナ空港で待っていてくれました。
人が少なくて、おまけに日本人はフリーパスで
税関も通しちゃうんです。ちょっといいかげん・・・。
ローマの空港の警官も、かっこよかった。

列車で30分ほどのローマ・テルニミ駅まで行き、
ユーロスターに乗り換え2時間、フィレンツィエに向かいました。

ユーロスターはヨーロッパの新幹線、ということですが、
先頭車両に全面広告があったり、
あまり洗車がされていなくて、ちょっと汚れていました。
席もとても狭いんですよ。
でも運賃は日本の新幹線の半額くらいでした。
席は全部対面式で、テーブルが引き出される方式でした。
本を読んだり、書き物をしたり、仕事をしたり、
ひじを突いて眠ったり、結構便利だな、と思いました。

網棚はとても高くて、重いキャリアバックを持ち上げるのに
ちょっと苦労しました。
でも網棚に荷物を載せるだけでチップを要求する人もいる、
とガイドブックに書いてあったので、注意しました。

日本だったら、お互い親切で何でも助け合う場面でも、
相手を疑わなきゃならないというのはちょっと不自由です。
だから助ける事も、助けを期待することもないようです。
特に男性は、疑われることを嫌ってか、
イタリアは全然レディファーストではなかったですよ。
女性のほうが、席を替わってくれたり、ガムをくれたり
親切でした。

でも車内でイタリア人をウォッチングしていて思ったのですが、
やはり皆さん、おしゃれです!

男性は、髪を短く切り、トップだけちょっと長めで
ジェルで流れをつけている髪形が多かったです。
清潔感があって、良いなと思いました。
服は黒、こげ茶、ベージュ、グレー、白、紺などで、
シンプルでベーシックなジャケット、ピーコート、
ダッフル、ダウン、ジーンズ、綿パンツ、コーディロイパンツ、
セーター、綿のシャツ、などでした。
日本でいうなら、GAPかユニクロスタイル?
男性は、案外身長が低いな、と思いました。
日本人男性と同じくらいでしたよ。

若い女性もシンプルなロングが似合っていました。
服装も、パンツスタイルが圧倒的。
お化粧は、しみやソバカスなど、全然気にしていない感じでした。
とにかく目が大きく、彫りが深く、まつげが長い!
手足が長く胸とお尻が大きく、ウエストはくびれて
スタイルがよく、美人が多かったです。
シャドーやマスカラは黒か茶色でした。

フィレンツェについたのは夜の9時頃でした。
フィレンツェの駅舎は、昭和30年代の上野駅とか
そんな感じ。古いです。

駅前
フィレンツェ駅前

駅前から、路面は石畳、古い教会があり、
ホテルもお店も全部古い石造りの7階建てくらいのビル。
駅前も、車道は片側一車線。
案外小さな町だな、と思いました。

日本にも、東京駅とか、旧日銀の建物とか、
素敵な古いデザインの建物がありますが、
すべてがそういう建物でした。

上の階は住まいかホテル、
1階にはお店が入っていました。
目立たないマクドナルドあり、ベネトンあり、
アクセサリー、雑貨や、Bar(バール)、服飾店、
いろいろありました。
日本のような大きなネオンサインはなく、
街灯も、オレンジ色でした。

本当にまあ、中世そのままの佇まいの町並みが、
一部分だけではなく、どこまでもどこまでも
全部、そうなんですから、びっくりしました。

ドオーモ

フィレンツェから歩いて15分ほどで母のアパートに着きました。
中庭をはさんだ古い建物なのですが、
中はきれいにリフォームされていて、
スチームの暖房、水周りも快適でした。
2LDKで60平米ほどなのですが
バスルームが2つありました。
確か家賃は、6万円くらいだそうです。

道路に面したオートロックの木のドアをあけ、
狭い階段を上がり、途中、踊り場に他の家の
木のドアが2つ、3つずつあり、
右に曲がり、中庭を通り、左に曲がり、
階段を上り・・・、といった、ちょっと迷路のような
アパートでした。

そこで母が、「体力つけなきゃ。」
と作ってくれたのが
ルッコラにモッツアレラチーズ、トマト、ノルウェー産鯖の缶詰
のサラダに、オリ-ブオイルにバルサミコ酢をかけたサラダ。
ルッコラはちょっとゴマのような香りがした
きれいな緑色の小さめの葉っぱで、鉄分も多く、
おいしかったですよ。日本でもいっぱい生産して欲しいな。

それとスパゲティ・ボロネ-ゼ(ミートソース)を食べ、
赤ワインを飲んで、お風呂に入って眠りました。

bar
Barバールといわれる軽食カフェ

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