キツネノテブクロ

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網膜はく離(2)


 手術の方は、剥離しかけている網膜を、眼球の後ろ側から押してくっつけるというものでした。つまーり、どうも眼球を外に出すみたいなんですよね。どうやって? 想像できます? 手術後はやっぱり間の周りが腫れている感じでした・・・。すごいなああ・・・。
 その後一応念のため、ということでレーザーでバチバチ、と網膜をくっつけました。でもそれは痛いというか、気持ち悪い感じだったなあ・・・。

 退院後1ヶ月、検診に行きましたが、そしたらまた剥離を起こしていたんですよ・・・。えー!って感じでした。また入院、手術、なんですが、やはり子供のことが気にかかるので、子供が夏休みに入るまで、待つことにしました。それが結果的に悪かったみたい・・・。
 再手術は先生も万全を期して、助っ人の先生を福山から呼んでくださったりして
、今度はパッチ方式という、眼球の後ろから2箇所、当てをして押さえる、という方法をとってくださいました。でも、網膜はく離は治ったのですが、マクラルパッカーという合併症を起こしてしまったのです・・・。

 マクラルパッカーというのは網膜に波が寄ってしまって、見えるものがぐにゃぐにゃになって見えるんです。ちょうど、手吹きガラスのコップの底を通して風景を見ているような感じです。色もちょっと黄色っぽかったです。
 廊下や天井の直線の線があるんじゃないですか。それもぐにゃー、と曲がっているので、平衡感覚がちょっとおかしくなるんですよ。正常な右目はちゃんと見えるんですけどね。でも両目で見ると、左目がおかしいものですから、頭が痛くなるんです。右目だけの生活、でもこれもやっぱり不自由なものですよ。視界が狭いし、遠近感がつかめないし・・・。
 退院してからも、家でほとんど寝ていました。頭が痛いし、気持ち悪いので。料理だけは作ったけど。
 先生は、先生の師匠のいる○大付属病院での再手術を勧めてくれましたが、このマクラルパッカーは成功の確率が2パーセント! 失敗の確立98パーセント! 何もしなくてもそのうち失明するので、手術はした方がいいといわれましたが・・・。

 そこでなんとかしなくちゃと、出来る限りのことはしようと、いろいろ画策したわけです。後で後悔したくないしね。母に相談すると、名古屋にいる母の妹が「名古屋に日本一の眼科の名医がいるからすぐに来なさい!」といってくれて、すぐに行きました。





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