本当に日本の国を思う者は、日本の現状と世界の現状とを、ありのままに見なければならない。
真実に立脚しない理想は空想であり妄想であり、飛んで火にいる夏の虫である。
日本国民は真実を知り、真実に耐え、真実を発展して行く十分なる素質と実力とを有する。
p.82 昭和14(1939)年「巻 頭 言」『近きより2』第三巻第三号<四月号>
この旅行を境目にして、正木の論調から排外的愛国主義が消え、「鬼畜米英」という種類のキャッチフレーズが流行した――というよりも使用を強制された――時代になっても、彼は敵の美点長所を見る必要を説くまでに成長する。
p.406 古賀正義「解説」『近きより2』
旅行の目的は、新しい日本の姿を見て来たいというのが第一です。
満州事変、支那事変以来、旧来の「日本」という概念が著しく変更して来ました。東京、大阪が二つの中心であった楕円形の日本が、急にくずれて広大な多角形になったようです。
とにかく一度見て来なくては「日本」という文字が生き生きしません。百聞一見に如かずという気分に襲われます。
第二の目的は、少し呑気な時間を味わいたくなったのです。
p.83 昭和14(1939)年「近きより 1 生まれて始めての航海」『近きより2』第三巻第三号<四月号>
80年前より―その63(『近きより』をな… 2020.02.22 コメント(6)
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小野寺秀也さん