生きること



生きること


恐怖に怯えていた
たった一人で怯えていた
誰にも話せない
湧き上がる感情は
絶望とせつなさのみで
貴方を失った私の心は
立ち直るのが不可能なほどに
傷ついた

胸に残る深い傷
貴方にしか癒せない傷
貴方は存在しないから
この傷は一生
このままで

貴方を失ったことを
私に認めさせるための傷
認めたくは無いのに
私は貴方の死を認めていた
冷静になった
微笑んで眠っている貴方の体を見て
すごく冷静だった
貴方はもう存在しないと
しっかりと胸に刻んでた

それでも夜は
貴方のためを想って泣いていた

貴方は教えてくれていた
人の死が
どんなに悲しいのかを
だから私たちは
生きなくてはいけないということを

一緒に泣いたり笑ったり
貴方と一緒で楽しかった
貴方という存在が
消えてしまった恐怖に
怯えていた私は
だんだんと
貴方を想い出に変えている
たった一人の大切な人の
大切な大切な
想い出に変えている
そして
貴方の分も
今日を生きている…



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