第二話ー聖女と囚人


「ん・・・・」
「・・・・この顔は、桜華天女シエル・・・?ヘッドの、前の、娘の」


花びらと神聖な光に包まれて、堕ちてきた少女をタカトは呆然と見ていた。
聖天天女リーノアは囚人用の固い金属製の首輪と手錠をはめて、棺の中から転げ落ちてきた。
ドサッ。
いきなり、重さがタカトに襲い掛かる。背の低いタカトに背が高い少女を支えるのは難しい。

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