第12話七色の希望




「オーディン・・・・」
その名前を聞いた瞬間、オーロラの表情が恐怖に染まる。



「慈愛のお姫様なんて、辛いばかり。ないても叫んでも、だあれも優しいオーロラ意外認めてくれないの。幸せで優しくて、でも、ただ、それだけ。ここには憎悪も戦いも存在しないの。優しい世界なの」


「アヴァルツデュア人もセブンもここでは皆幸せに栄えて、平和な世界で、理想のいいセカイね」


「大丈夫、すぐに俺の仲間が白の騎士団が助けに来てくれるよ」
メルヘンランドでお姫様のオーロラにレオンは抱きかかえながら、そういった。
「白の騎士団?」



ナツキとレオンは同じ思いを確認すると、目の前の敵にきりりとした目を向ける。
「大丈夫、怖いものは正義の味方の」
「私達が」
「倒してあげるよ・・・・!!」




「ありがとう、レオン、なつき」
「ありがとう、ありがとう」
「いや、そんな事・・・」
「本当にありがとう」
「貴方達が悪を倒してくれたのね」




雪だまをレオンは顔に投げつかれた。
「!!」
シードに向う前は友達になりかけていた日本人の子供が。
「・・・・嘘吐き、貴方達、・・・・お父さんを殺した悪魔の、あのアヴァルツデュア皇帝のニンゲンなのね」
「貴方達、何を」
ナツキはショックを受けた表情になった。
「何だって、メルヘンランドなんか助けたんだよ、お前らのせいでまた、あの人殺しの勇者が、怪物がヒーローだって信じる奴が出るじゃないか!!」
「頭おかしいんじゃねえの、・・・なんて事をしてくれたんだ」
「・・・・しかもオーディンの仲間を攻撃って、最低、最低!!日本人は、日本人はな、お前ら、殺人鬼集団なんかに負けないぞ!いつか、オーディンがアヴァルツデュ阿南か全部亡ぼしてくれるんだ!!」
「ママや私の妹を返して!!この悪魔!!」

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