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THE CIRCLE放談　B'z×熊谷達也 ～音楽と小説の邂逅～



石垣 　 B'zのお二人は、普段、本はお読みになっていらっしゃるんでしょうか。
松本 　 彼はすごい読書家ですよ。
稲葉 　 読書家じゃないですけど（笑）
石垣 　 稲葉さんはけっこうお読みになっていると。
松本 　 お好きなんですよね。
稲葉 　 好きというか、まあ、そうですね。
松本 　 うん。
稲葉 　 「読書家」 ではないですけどね。
石垣
稲葉 　 はい。
松本 　 いつも本読んでるよねえ、でも。
石垣 　 うーん。
熊谷 　 ああ、そうですか。
松本 　 うん。
石垣 　 特に、どんな系統の本が好きとかありますか？
稲葉 　 ポリシー、全然ないんですよ（笑）
熊谷 　 （笑）
松本 　 ふふ
石垣 　 そうなんですか。
稲葉 　 ええ。 今回も、あのー、こういう企画があるっていうんで（笑）
松本
稲葉 　 で、本を頂いて。
石垣 　 はい。
稲葉 　 で、初めて読ましていただいたんですけど。
熊谷 　 あ、そうですか。
稲葉 　 はい。
熊谷
石垣 　 じゃあ、『邂逅の森』 をお読みいただいたと。
稲葉 　 はい、読んでます。
熊谷 　 また、ありがとうございました（笑）
一同 　 （笑）
稲葉 　 はい。
石垣 　 そうでしたか（笑）
稲葉 　 はい。
石垣 　 その、音楽と、この小説。
稲葉 　 うん。
石垣 　 同じ、表現をするものなんですけれども、どんなところに共通点があって、違うところはどんなことなのかと。

松本 　 僕はねえ、ソロでインストゥルメンタル。 歌のない音楽とかやってんですけども。
石垣 　 はい。
松本 　 これはもう、僕の勝手に…、な持論なんだけども、あの、インストゥルメンタルが。
熊谷 　 ええ。
松本 　 文章。 小説で、で、歌モノが映画っていう。 もういわゆる、ちょくせ…、映画とか映像？
熊谷 　 うん。
松本 　 っていう、ふうな感じがすごくします、けどね。
石垣 　 うーん。
松本 　 うーん。 なんかこう想像する、あの、幅があるじゃないですか、文章の方が。
石垣 　 ええ、ええ。
松本 　 映画だともう、いわゆる、直接的に、いわゆる、こういう状況だっていうのが見えるじゃない？
熊谷 　 ああ。
石垣 　 ええ、ええ。
松本 　 っていう感じはしますけどね。
熊谷 　 うん。
松本 　 うん。
石垣 　 稲葉さんはどうですか？
稲葉 　 僕は小説書いたことがないので（笑）
熊谷 　 （笑）
石垣 　 （笑）
稲葉 　 共通点っての、ちょっと分からないですけど。
熊谷 　 うん。

稲葉 　 やっぱりこの、みんな人それぞれ人生があるので。 で、やっぱりすごい、小説とか音楽とかって、その人生にこう、入り込んで来るじゃないですか。 もちろん読んでる時間は、それだけに費やすわけだから。 なんか、そういう、こう、なんだろう。 その、人の、こう、人生のほんの一瞬にこう（笑）、入り込める、こう、えー、数少ない、こう、仕事というか、役割を持ってるなとは思いますけどもね。
石垣 　 うんうんうん。 でもまあ確かに、小説を書いたことがないと。
熊谷 　 はい（笑）
石垣 　 分からないっていや分からないですよね（笑）
熊谷 　 うん。
石垣 　 熊谷さんは？
熊谷 　 僕も、曲をつくったことがないんで、よく分からないですけど（笑）
松本 　 （笑）

熊谷 　 でも、もともとね、本来ルーツは一緒だと思うんですよ。 たとえば、アイヌのユーカラとか、あるいは昔、平安時代の琵琶法師が、琵琶をかき鳴らしながら。
稲葉 　 うん。
松本 　 うんうん。
熊谷 　 それに載せて平家物語を。
稲葉 　 うん。
熊谷 　 で、もともとの根っこ。 ルーツの部分は一緒で、それがだんだん時代が下ってきて分化していって。 っていうようなとらえ方、僕、してるんですけども。 ただやっぱり表現方法は、違う部分も当然出てきて。
僕、いつもね、うらやましいと思うのはですね、音楽って、繰り返し繰り返し聴けますよね。
松本 　 うん。
熊谷 　 っていうか、それでどんどんよくなってきますよね。 で、まずそれが。 小説っていうのは、いくら好きな本っていっても、何回も何回も読むもんではないし。
松本 　 うん。
熊谷 　 そこがすごく、音楽っていいな、っていうことと。
松本 　 なるほど。
熊谷 　 特に、B'zのお二人のように、ライブを。 すごいライブをやってくれてるね、バンドだと、直接、お客さんとの。
稲葉 　 そうですね、ええ。
松本 　 うん。
熊谷 　 ね。 接点があるっていうのは、これは～、やっぱり音楽のすごい。
松本 　 うん。
熊谷 　 いいところだな。 そんなふうに思ってますよね。