ナがために鐘はなる・なんの役にもたたないけれど

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2019年02月07日
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カテゴリ: 宝塚歌劇
もう千秋楽も終わり、七海ひろきお兄様の退団セレモニーがあり、
翌日にはトップコンビの、紅ゆずるさんと綺咲愛里さんの退団発表があり、
なんともここのところ、寂しい限りです😞

そんななか😅遅過ぎ💦
ちょっと日がたってますが、1月19日、3時公演、観てきましたの感想です。

霧深きエルベ、再演もの、
ウエクミ、ついに星組参上ーーってことで
楽しみにしていました。

一番印象的だったのは、

結構なボリュームのある時間とセリフで、BGMなく交わされるやりとりを、きっちり堪能できたのが、ある意味新鮮だった。

1人が長々と説明したり演説するわけでなく、普通の「うん」「ああ」と単語だけで雰囲気を作って味わうというものでものなく、やりとりを通して、人物たちの気持ちや立場がよく伝わってきて
次になんて言うんだろう、どうなんだろうと結構のめりこんで見たのが
我ながらおもしろかったです。

そういう意味でも、リバイバルだったのかもなんて。
とはいえ、正塚先生が登場した時の新鮮さ、面白さは忘れられませんが。


このお話は、船乗りのカールと、お金持ちのよいおうちのお嬢さんのマルギットが
ビールまつりで恋に落ちて、でも、マルギットにはいいなづけはいるし、お父さんは
むっちゃ怒って反対していたけどーーっていう話で、結局はカールがマルギットを
怒らせるような形で、愛想尽かしたわと言って身を引くという話。

順みつきさんのサヨナラは見に行ったような気がする。

ということは、
東京のほうはテレビで見たんだな、きっと。

順みつきさんのカールが、朴訥で、口はうまくなくてぶっきらぼうだけど
心根の良い人で愛があってという感じだったのに対し、
ベニーのカールは、御本人の持ち味もあってか^^、おしゃべり。

という感じがした。

その繊細さゆえに、見ていて悲しくなったのかなあ、私は。

綺咲愛里ちゃんは、お人形のように可愛らしくて、お嬢様という感じ。
お嬢さんで世間知らずでおぼこい感じというのがよく出ていて、
でも、レストランで、上流の人たちが座る上のほうの席にカールを連れていくとき
言ったセリフで、「カールと結婚したらもう行くことはないから、
最後にカールを連れていってあげたい」みたいなことを言ったのは、
この子のよいところなんだなと思った。
覚悟もないかもしれないけど、一応この子なりにわかってるし、
それでよいと思っていて、屈託のない育ちのよい子なんだなと。

カールが、酒場のおかみの膝で泣くところ、
「マルギット、幸せになってくれ」と4回ぐらい言うところは
やっぱり印象深かった。


でも、なんていうか、この恋が成就できなくてかわいそうとは
あんまり思えないから、
結ばれないから、我慢しなきゃいけなかったから、カールがかわいそうとは、
私は感じかったんですよね。

それに、ここのおうち、大変そうだもん。
マルギットの実母とお父さんのこととか、お父さんはカールのことがあっても、
結局内面は変わることはないだろうし。
妹やお母さんはいい人かもしれないけど、家の中、相当暗い。
「ポーの一族」のアランのおうちほど、愛のない世界じゃないかもしれないけど。

つまり、たぶん、
このお話ができた、初演の内重のぼるさんのころとは、
世間の、身分違いの恋への感覚とか、結婚に対する思いが
ものすごく変わっているということではないか。
宝塚を見ているときでさえ、
そういう結婚観の変化は影響してくるんじゃないか。

相手のために自分が身を引く尊さ、カールの男らしさ・・・
そんなふうに、ウエクミはパンフでも書いているけど、

うーん、そうだなあ。
ベニーのカールからは、優しさと本当は繊細、つらいけど身を引いた
というのは伝わったけど、
口先だけで言っていた、こんな家に養子に入るほうが堅苦しくて嫌だよ
っていうのが、そのとーり、別れてよかったよとしか思えないんでね、私には。

また、NHKで放送もあるだろうから、
それを見たらまた違うことも思うかもしれないけどね^^

あと、思いつくままに。

☆フロリアンの礼真琴ちゃんも、綺咲愛里ちゃんも、ピアノが上手!
マルギットは本当にショパンを弾いていた。

☆お父さんの一樹千尋さん、やっぱり存在感あってすごいなあ。

☆警部の天寿光希さんの、硬い、警部の声がなんかよかった。

ショーのエストレージャス、
お正月のテレビ放送で見たときより、ずっとよかった。
テレビで見たとき、一つひとつが終わったら切れ目を感じたけど、
本物を見たときは、そんな間みたいなものは感じなかったし、
楽しめました星

Jポップじゃないほうが良かったかなーとは感じた。
でも、七海さんはさわやか、かつ決まってたし、なんかじーんとした。
礼真琴ちゃんは、大活躍。

ベニーの、相手役・綺咲愛里ちゃんへの笑みとか、
ちょっとかばってあげるみたいな感じの仕草とか、
手を引いてあげるところとか、
特に最後の銀橋でのデュエットの2人の感じがとってもとってもすてきでした。







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Last updated  2019年02月07日 22時11分00秒
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