●○なつ。の本棚○●

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2005年03月22日
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カテゴリ: ★★★な本
「父さんは今日で父さんを辞めようと思う。」



『朝ご飯は全員が揃ってから食べる』という習慣の中原家ですが、

-ややこしいのはみんなが重要な決心や悩みを朝食時に告白することだ-

と言うのは中原家の長女である佐和子。
この中学生の佐和子の視点で、物語は展開されます。

一年ごとに四編に分かれた構成になっているので、最初中学生だった佐和子が巻末では高校三年生になっています。
中原家に起こるさまざまな出来事、そして佐和子自身が迎える、悲しい出来事・・・。
どんな場面にも家族がいた。
普段は気付かない、家族の大切さを考えさせられるお話。

決して「幸福な」と言い表せる内容のお話ではないのだけれど、不思議に暖かい。。。
主人公もですが、その兄や父、母、そして主人公の恋人や兄の恋人が、みんなとても魅力的です。
主人公のとぼけたような語り口からは暗いものは微塵も感じられないのですが、それが一転するのは後半。
もう泣けて泣けて・・・・。(T-T)
佐和子の悲しみの深さと、佐和子を支える家族の優しさに、涙が止まりません。
読後、心がほんとうに暖かくなるお話でした。
お薦めです(^^*





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最終更新日  2005年10月08日 00時08分45秒
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