●○なつ。の本棚○●

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2005年06月24日
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カテゴリ: ★★★な本
家人が寝静まった夜半に家に忍び込む、通称「ノビ」といわれる泥棒を生業としている「真壁」を主人公にしたお話。

「真壁」には一卵性双生児の弟(啓二)がいたが、15年前に母親が無理心中をはかり、業火の中で焼け死んでしまった。
それ以来、真壁の中耳には弟の啓二が居着いているのだ。


兄と弟、しかも一卵性双生児の二人が、一人の女性を愛してしまった。
弟はその一件がもとで人生を転落していき、ついには業火へ消えることに。

主人公の真壁は一流のノビ師として暗躍していたのですが、ある日逮捕されてしまいます。
その事件の裏で仕組まれていた、ある計画とは・・・?

ノビ師としてのストーリーと、弟と取り合った一人の女性への葛藤する思いが交錯しながら物語りは展開します。

ノビ師の面では、さすが横山氏!といえる観察眼が光ります。
どういう家を狙うのか、また犯罪用語(?)もすごく詳しく書かれていて面白かったです(^.^)/

恋愛の方では、愛している女性への思いと弟への後ろめたさのような気持ちが葛藤します。


双子というものは、互いの影を踏み合うようにして生きているところがある。
自分ならそうするだろうと思うということは、啓二(弟)もまた同じようにそうする可能性が極めて高いことを意味していた。
顔形はおろか、自分と心のあり様まで似通った複製のごとき人間。


双子ならではの繋がり、そして双子だからこその悩み。
どちらのストーリーも大変面白かったです!





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最終更新日  2005年06月24日 17時30分26秒
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