●○なつ。の本棚○●

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2007年03月05日
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カテゴリ: ★★★★★な本
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く……。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。




私は車の運転が出来ないので、公共の交通機関を乗り継ぎ実家に何度も帰っているのですが、実家までマイカーだと片道3時間で済むところが、博多駅まで3時間、そこから実家までがさらにバスで1時間ほどかかるので、なんとも疲れます(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

本を読むくらいしか暇つぶしの方法がないので、書店で平積みしてあったこの本をなんとなく手に取ってみました(^^*


読んでいると、もう涙、涙・・・・。

高速バスの中では鼻をすする音が鳴り響き、さぞかし鬱陶しかったことと思われます・・・・。


兄が投獄され、一人きりとなってしまった弟。

生きていくために懸命に頑張るのですが、常に「兄が殺人者」という暗い影が付きまといます。

夢は何度も砕け散り、そのたびに兄を恨む気持ちがつのる弟。

そんな弟のもとへ、兄の獄中からの手紙は毎月届き、次第に弟はその手紙を読まずに処分するようになって・・・・というお話。(T-T)


犯罪者の身内とは、こんなにも辛い、苦しい思いを味わうのか・・・・と改めて気付かされました。

本の中に出てきて印象深かったのは


自分が罪を犯せば、家族をも苦しめることになる・・・・

すべての犯罪者にそう思い知らせるために、差別は必要なんだ。



という文章。


理不尽な差別に苦しんでいる直貴につげられた言葉です。

本当に、犯罪を犯す前に家族のことをしっかり思い出せば、犯罪なんてものはなくなるのかもしれない・・・・と思いました。


このお話は映画化されているそうなので、ビデオになったら見てみたいな~~と思っています♪



手紙






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最終更新日  2007年03月05日 10時57分29秒
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